高市政権の外国人政策強化
2025/10/23
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2025.09.26
蔦重は1786(天明6)年の『絵本江戸爵』を端緒に、歌麿の挿絵を盛り込んだ狂歌絵本を続々とリリースしていく。翌1787(天明7)年から後は、蔦重は北尾重政に代わって歌麿を多色摺りの挿絵の中心に据えている。 貝の超細密画がずらり並んだ『潮干のつと』はその1作目。36人の狂歌師が詠んだそれぞれの貝に絡めた狂歌が、おのおのの貝の挿絵に添えてある。無論、三十六歌仙のパロディである。 歌麿の絵の魅力が本格的に世に知られたのは、1788(天明8)年正月にリリースされた『画本虫撰(がほんむしえらび)』だろう。大河『べらぼう』劇中で「生きてるみてえだ」と蔦重が驚嘆した、トンボや蝶などの昆虫や植物の超細密画が添えられた豪華本。前年から質素倹約を掲げて始まった寛政の改革とは、方向性が真逆だったのは確かだ。 狂歌は前年夏に隅田川の川べりで開かれた狂歌会で詠まれたものを載せている(虫に引っかけたギャクネタ、エロネタ多数)。 歌麿はその後も1790(寛政2)年までに14もの狂歌絵本に、170以上の挿絵を描いた。これだけ継続したことじたいが、そのまま歌麿の挿絵に対する世間の評価と見てよかろう。(つづく)
2025.09.25
取り締まるべきは受け入れ先の日本側 自民党総裁選挙における総裁5候補の各候補者の外国人労働者問題への対策を見ると、彼らがこの問題を、まったく理解していないか、故意に理解していないフリをしているかのどちらかであることは明らかだった。 「違法外国人ゼロ」「不法滞在取り締まり」「移民政策には反対」といった各候補の公約は、従来の自民党の外国人労働者政策となんら代わり映えしなかった。過去の自民党だって不法滞在OKなんて言ったことはなかったし、移民政策を実施するとも言っていない。 2018年に文春オンラインに掲載された『「俺は奴隷じゃない」「洗脳された」日本語“最強”技能実習生の独白日記』の中国人実習生の手記には、入国時に斡旋ブローカーから3年で4,5百万円は貯められる、との甘言に釣られ、75万円を支払って日本に来たが、手取りは11万円、日本側の監理団体は、3万~6万の報酬(監理費)を受け取っていたとある。 技能実習生制度は廃止されたが、特定技能制度でも実態は変わらない。 特定技能2号は、転職を認めるが、外国人を雇用する企業の多くは人材派遣会社を通じて雇用する。日本の人材派遣業のマージンは平均3割と、高額のピンハネを行っていることは周知の事実だ。そもそも人材派遣業のピンハネに上限が設定されていない先進国は、日本ぐらいだ。 使い捨ての労働力として外国人を入国させれば、不法滞在化する外国人が増えるのは当然の成り行き。不法滞在者は追い返すと言っても、それが可能なのはガチガチの警察国家か、人権を無視した外国人労働者政策しかない。 外国人労働者の人権を守り、受け入れ側企業や派遣業者の責任を明確にすることでしか、無秩序な外国人労働者の増加を減らすことはできない。 そして外国人労働者の権利を保護することは、日本人の人権を守ることにも繋がるのだ。
2025.09.25
2025.09.25
まだ昼間なのに俺と母は、ベンチでバテていた。唯一、予約抽選が当たった『関西パ ビリオン』の入場時間は18時以降の為、それまで他のパビリオンを見たかったのだ が、この猛暑で、身につけていた電池式の冷感グッズの効き目は午前中にあっさり切 れてしまった。 「怖い噺をしてゾクゾクする霊感グッズはないものか?」 と俺が呟くと、母は、 「ゲゲゲの鬼太郎館みたいな場所か」 と言う。ふざけている訳ではなく、昔、宝塚ファミリーランドに毎年夏だけ『妖怪お 化け屋敷』があった。そういえば今回の万博は、著名人のプロデュース館はいくつか あるが、日本の妖怪をテーマにしたものはない。京極夏彦が担当したらさぞかし面白 そうだが、母の頭の中では、 「稲川淳二か?」 となっていた。それはそれで怖そうである。しかし、 「一番の妖怪はミャクミャクや」 「確かに。ミャクミャク見てたら涼しい気が・・・いや、全然涼しないわ!」 と、ようやくベンチから腰を上げた。
2025.09.24
オリックスがソフトバンクの〝思わぬ誤算〟として躍動している。前カード終了までソフトバンクの8連勝中だったが、先週20日からスタートした4連戦ではカード頭から連勝を重ね、V目前のソフトバンクナインにいやなイメージを植え付けた。 シーズン最終盤に調子を上げてきたチームに佐野氏は「不思議なチーム。成績的の面で、チームを引っ張るような選手がいないが、全体のまとまりがいい。総合力で勝っているということ」と分析。 実はソフトバンク以外のチームには五分以上の戦いを繰り広げていて、交流戦もしっかり勝ち越している。 最後は「ソフトバンクの優位は変わらないですが、CSで台風の目になるかもしれませんね。要注目です」とまとめた。
2025.09.24
メローニ氏は首相に就任後、真っ先にブリュッセルのEU本部を訪問している。10年以 上にわたりEU各国が移民問題に悩まされてきたが、メローニ氏はEUの同意を得るなり北 アフリカを立て続きに3回訪問、移民出国を止める協定の締結にこじつけた。2024年1月か ら8月の調査では海からの上陸移民数は前年同期比で63%も減少している。一方で正規の 労働力して受け入れる移民に関しては3年間で45万人に拡大する方針である。つまり、メ ローニ氏は一方的な排外主義的な政策を行っているのではなく、あくまでも不法移民に対 する対応を厳格化してきたにすぎない。メローニ氏の対EUとの親和性、移民政策を鑑みる とイタリア国民が抱いた極右民族派の面影はない。メローニ氏は国民を裏切ったわけでは なく粛々と公約に取り組み実現しているだけである。EUからの巨額融資を引き出し、財政 再建の足掛かりをつけ、不法難民を大幅に減らし、雇用は増大し、GDPをプラス成長に転 じさせた。 日本においては岸田政権に続く石破政権でも混迷は続く。政府が続ける緊縮財政下で輸 入物価やエネルギー価格が高騰、実質賃金は3年連続マイナス、社会保障など国民負担率 の増加、中国に対する10年ビザ発行、クルド人の激増、外国人運転免許証切替優遇問題、 外国人による土地取得問題の放置、メガソーラー設置による自然破壊問題の放置、夫婦別 姓問題など多くの問題が解決には程遠く手をこまねいてばかり。当然、このような政権で は国民の信頼は得られない。 そうした状況下で行われた参院選では石破総理率いる自民党の票が一気に新興保守政党 である参政党や日本保守党に流れることとなった。躍進したのは極右と言われがちな参政 党と旧民主党の保守派という印象が強い国民民主党。自民党は約1280万票、国民民主党は 約760万票、参政党は約742万票であり、国民民主党と参政党の票を足すと自民党を上回る 結果となった。これだけ左傾化してきた自民党を嫌い、中道右派の国民民主党と右派の参 政党に票が集まったのは、国民の民族意識が高まっているからであろう。 そこで注目されるているのが自民党の高市早苗氏である。自民党の総理候補の中では最 も保守的な主張が目立つ候補者である。イタリアのメローニ氏と印象が被るところもある 。高市氏の主な政策は、自衛隊を自衛軍に、皇位継承は男系男子、自由貿易推進、累進課 税の廃止、防衛費増額、憲法9条削除、積極財政、核融合炉や地下原発の推進、日米地位 協定の見直し、村山談話の変更、外国人参政権に反対、移民受入れに慎重、選択的夫婦別 姓に反対などである。国家観は民族主義的な色合いも見せる。 現状の日本とイタリアの政策は図の通り大きな乖離がある。 日本国内でもメローニ氏が首相に就任した当時のように右派の台頭が目立つ状況にある。 よって高市氏が自民党総裁に選ばれ首相の座に就く可能性がないわけではない。高市氏が 首相になるとイタリアでのメローニ政権下の政策に極似する。高市氏がメローニ氏の政策 のみならず行動原理も似た場合は極端な民族主義路線をとることはないだろうし、保守と リベラルの対立による分断も避けるだろう。それは首相の座という目的の一部を達したこ とによって保身の為の転向ではない。少数与党の代表として上手に政権運営を果たす為と いう大義があるからだ。自民党が国会で圧倒的多数を保持していた場合は融和的な政権運 営なんてありえないし、むしろ行き過ぎたナショナリズムが台頭する可能性もある。政党 が群雄割拠し、比較第一党が少数与党である現状の政治情勢にあって高市氏が右派に偏っ た政権運営に走るとは考え難い。そういう意味では高市政権が誕生したとしてもメローニ 氏のような左右のつなぎ役を務める可能性もあるし、それができることがリーダーシップ というものかもしれない。 (坂本雅彦)
2025.09.24
2025.09.24
2025.09.24
喜多川歌麿が狂歌界の大物・大田南畝と宴席をともにしたのは、打ちこわしで世間が騒然とし始めた1782(天明2)年の秋。忍が岡――現在の台東区上野・不忍池一帯――というから、当時の歌麿本人の自宅近く。その近隣の料亭か何かだったと推測できる。 ここに大田南畝を始め四方赤良、朱楽漢江といった狂歌の大御所、恋川春町や朋誠堂喜三二という耕書堂の戯作2本柱に北尾重政、勝川春章、さらに鳥居清長といった売れっ子の浮世絵師など、蔦重の周囲のオールスターと言っていい面々が集まっている。 もちろん、無名のルーキー絵師が声がけできるはずもなく、秘蔵っ子の歌麿を売り出すために蔦重が一切を仕切ったことは間違いないだろう。 南畝の判取帳にはさんであって今に残る版画のチラシには、正面を向いて膝を立てて座り、顔を伏せている歌麿の像と、その横にこのオールスターの面々の名を書いた貼り紙を張りまくった屏風が描いてあり、「このたび画工の歌麿と申す者。天明2年秋、忍が岡にて会合を開いたとき、戯作者ほか皆様の縁を仲良く取り持った歌麿大明神です」云々とおどけた口上が添えてある。 チラシは宴会から少し日が経ったあたりで摺られて出席者たちに配られたものであろう。ルーキーながら強い自負心も感じられる。蔦重は歌麿を、この先輩戯作者たちの作品に添える挿絵で売り出してゆく。(つづく)
2025.09.24







