政治•経済 社会•事件 国を知らない若年層や若いパパ、ママに「領土」問題を啓発しよう
国を知らない若年層や若いパパ、ママに「領土」問題を啓発しよう
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2025/06/22

 日本の領土に関する政府の情報発信拠点「領土・主権展示館」(東京都千代田区)が今年4月18日にリニューアルオープンした。館内では、北方領土(北海道)、尖閣諸島(沖縄県石垣市)、竹島(島根県隠岐の島町)などが日本固有の領土であることを示す資料などが展示されている。

場所は東京メトロ銀座線虎ノ門駅から歩いて1分とアクセスはいい。領土と主権というテーマだけに警備員も配置し不測の事態にも対応している。

展示館の事業は内閣官房領土・主権対策企画調整室が主体だが、外務省はじめ防衛省、海上保安庁など関係省庁が一体となって取り組んでいる。

リニューアルは、来館が少なかった若年層を含め幅広い層に領土をめぐる情勢を理解してもらおうという狙いがある。そこで従来の「読む展示」から、映像を活用した「体感する展示」中心へとコンセプトを変更した。

これまで年間来館者は1万人というから平均して1日30人ほどだった。リニューアル後は最新の映像技術を駆使した「体験型」への刷新もあり、国民の関心の高まりが期待できる。

目玉展示の「イマーシブ・シアター」では、13台のプロジェクターが壁と床、天井の5面に各島の風景のCG映像を投影してくれる。北方領土なら流氷の間を泳ぐシャチ、尖閣諸島なら断崖に巣をつくるアホウドリなど、それぞれの地域に生息し、またはかつて生息していた生物が映し出される。

わが国の国土面積は世界61位だが、排他的経済水域と領海を合わせた面積は世界で6位とトップクラスだ。ついでに海の体積では4位に達する。そこに内包される資源は大きな財産でもある。

近年は特にロシアのウクライナ侵攻、中国の海洋覇権の動きを契機に国民の領土・主権に対する自覚と覚悟が迫られている。

現代戦は「ハイブリッド戦」とも言われ、公然・非公然の軍事、非軍事を問わず、あらゆる手段を使った戦争や主権侵害が横行している。「尖閣は中国の領土」「竹島(韓国名:独島)は韓国領」というウソも百回言えば真実となるという情報戦だ。

内閣官房領土・主権対策企画調整室は「映像を見て、実際に現地に行ったつもりで島のことを知ってもらえれば」と話し、「国会からも近いので修学旅行や社会科見学でも足を運んでほしい」と呼びかけている。

領土に限らず、こうした現実に対する小さい頃からの啓発は必要だ。日教組はノーと言うだろうが、文部科学省も展示館の見学を修学旅行や課外授業の一環として、もっと積極的に学校現場に働き掛けていくべきだろう。

 

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