政治•経済 社会•事件 世界最速W杯出場!日韓サッカーの違いから見える政治空白
世界最速W杯出場!日韓サッカーの違いから見える政治空白
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2025/03/28

 昨年末に尹錫悦大統領が「非常戒厳」を発して以来、韓国政界はカオス状態が続く。首相で大統領代行の韓悳洙(ハン・ドクス)氏にかけられた「非常戒厳幇助」の疑いは、憲法裁判所で棄却されたものの、尹大統領の「内乱首謀罪」の審議はまだ先。世の中ではトランプ・ストームが吹き荒れる中、全く持って蚊帳の外に置いて行かれた状態だ。

 話しは急に変わるが、こちらもなんともカオス状態にあるのが、サッカー韓国代表だ。日本はもちろん世界最速でワールドカップ本大会出場を決めて、「目指すはW杯優勝」などと沸く一方、「このままではW杯に行けない」(3月26日付『中央日報』)と、悲壮感が漂い、まさに天国と地獄の瀬戸際状態なのだ。

 日本代表が事実上の消化ゲームのサウジアラビア戦を3月25日に行ったのと同時に、日本とは別のB組首位の韓国はホームで2位のヨルダンと首位対決を行ったのだが、結果は1-1のドローで、本大会出場は持ち越された。だがこれで韓国代表は3戦勝ち無し。「赤信号が点った」(同前)などとも言われている。

「結果を受け、洪明甫(ホン・ミョンボ)監督は『自らの責任』とファンに頭を下げましたが、このところの韓国サッカー界のゴタゴタを考えれば、とても監督だけの責任とは思えません。まずは24年1~2月に開催されたアジアカップの準決勝で敗退したのが国際大会でのミソの付け始め。結果、選手としてW杯優勝経験もあるドイツの英雄のユルゲン・クリンスマン監督を、就任から1年足らずで解任しました。すると昨年4月には、Uー23(23歳以下)の代表がパリ五輪出場を逃し、88年のソウル五輪以来の9回で連続出場が絶えました。この時、韓国サッカー協会は短い謝罪文を出しただけ。フル代表もこの間、クリンスマン監督の後任に臨時監督を立てるだけに終始したことで、ファンはもちろん歴代のスター選手から協会の無力に批判的な声が上がったほどです」(スポーツライター)

未だ指揮体制定まらず

 そしてようやく24年7月に、現監督でW杯4回出場、韓国代表史上最多のキャップ数を誇る大スターのホン・ミョンボを正式な監督に据えるのだが、これに対しても「多くの反対意見を聞かなかった」として市民団体が協会会長を業務妨害で刑事告発したり、韓国の日本でいうところのスポーツ庁が協会の監査に乗り出すなど、内部はゴタゴタ。そんな空気が選手の戦う気持ちに反映しないわけがない。ちなみに最近のUー23代表は、親善試合で格下のベトナム、中国に連続ドローでこちらも揮わないが、やはり監督は臨時体制という始末だ。

 アメリカ・ファーストで同盟国を何とも思わないトランプ政権に対し、日本の防衛庁は、陸海空だけでなく宇宙とサイバーも加えた指揮系統の1元化を図る「統合作戦司令部」を発足。そこには在日アメリカ軍との連携を深める狙いもある。そして3月30日には、ヘグセス国防長官が来日して、中谷元防衛大臣と会談を行う予定だ。だがヘグセス長官は、日本のほかにフィリピンを訪れるが韓国はスルー。先に来日したトゥルシー・ギャバード国家情報長官も、日本のほかにフィリピン、インドを訪れたものの、やはり韓国はスルーしている。

 激変の時代に乗り遅れると、気付かないうちにいつか取り返しのつかないことになるやもしれない。韓国サッカーの現在の状況が、実はその結果なのかもしれない。

 

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