2024/11/27
クリミナル・グループ~〝マオ〟
世田谷一家殺人事件は、アジア系の外国人犯罪グループ、つまり、クリミナル・グループによる犯行という見方は、ほぼ定着している。警察は、もちろんクリミナル・グループという名称こそ使わないが、遺留品から割り出した精密なDNA鑑定などから外国人による犯行という見解を公表している。
クリミナルグループというのは一体どのようなグループなのか。
彼らは、研修生や留学生として日本にやってきたが、仕事にも風土にもなじめずこぼれてしまった者たちが、まるで窪地に吹き寄せられる落ち葉のようにして集まり、構成されたグループである。
彼らは日本からそれなりの金員を不法に奪取するために徒党を組むのである。誰でもいいというわけではない。それなりの合理性があってグループ内の人員はその都度、取捨選択される。彼らにおける合理性というのは、日本において日本人から金員を奪い取る、というその一点だけに求められる。それが、クリミナルグループの目的であり、それ以上でも以下でもない。同時に、そこには手段もなく、良心の呵責などめんどくさいものなど一切ない。そこには国籍も人種も、民族もなにもない。ただ、カネのある場所を求め、彷徨う。グループ内で取り交わされる情報は正確極まりない。それは、グオの情報をもたらせてた中国人の男の話でも十分裏付けられる。ある意味、彼らは命がかかっているのだからそれも当然である。
これまでにも、クリミナル・グループによる事件はひんぴんと起きている。
二〇〇二年に起きた大分の恩人殺し事件は、同じ大学に籍を置いていた韓国人と中国人留学生5人が共謀、彼らの身元引受人になってくれていた老夫婦宅に押し込み、ふとんで簀巻きにしてメッタ刺した。二〇〇一年に発生した大阪風俗嬢殺しは、中国人と韓国人の2人組がホテトル嬢を、カードや現金を奪ったうえ、これもメッタ刺しにしている。二〇〇九年に起きた板橋資産家夫婦放火殺人事件は未解決事件である。深夜に居宅に侵入、寝ている老夫婦を鈍器で何度も殴打、その上、刃物で何度も突き刺して殺害した。犯人と思われる分泌物からDNA鑑定したところ、北東アジア系の20から30代の男による犯行と断定された。
どの事件も目的はカネ、恩人(身元引受人)であろうと、見知らぬ老夫婦であろうとそこにあるカネを狙ってためらいなく侵入し、殺害する。どの事件もそのやり方は驚くほど似ている。
世田谷一家殺人事件以降、我が国で起きる大きな事件はクリミナル・グループによるものに様変わりしているのだ。
「マオは親が入っていたクリミナル・グループの一員になった。そして、幼いときから犯罪者として育てられたのだ。グループがマオにとっての学校なんだ。犯罪者養成学校だ」。
こう語るのは、10年前まで日本にいて、クリミナル・グループでいくつかの事件に参加したことのある元留学生である。
別の韓国人からも、~この男もクリミナル・グループにいた~、マオについての情報が寄せられた。
「マオの両親は以前、日本にいたんだ、そう、マオも一緒にね。実はね、マオは日本で生まれているんだよ。両親といっても生みの親じゃない。彼らは、その当時、魏(ギ)という中国名を名乗っていたんだが、クリミナル・グループに浸かっていた。プッシャー(麻薬の売人)、人身売買、臓器売買の斡旋、なんでもござれだった。マオは、クリミナル・グループの仕事として、あの一家の襲撃を命じられた。命じたのは両親だ。なぜ、あの家がターゲットになったのかって?周りに家がない、それも世田谷区の高級住宅地の中だよ、絶好の家じゃないか。それだけで十分だ。目的はカネ以外ないんだからね。殺された一家とグオは、何の関係もない。これはグループの中だけの情報だ。もちろん信憑性は高い」。
警視庁は、2年ほど前、DNA鑑定の結果を改めた。犯人のプロフィールの年齢をかなり引き下げた。それまでは成年男子だとしていたものを、一気に15才からとした。
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