政治•経済 社会•事件 組織を挙げて実行・隠蔽を図った「いわき信用組合の不正融資問題」で、あまりのぶっ飛びぶりにもはやネタ状態
組織を挙げて実行・隠蔽を図った「いわき信用組合の不正融資問題」で、あまりのぶっ飛びぶりにもはやネタ状態
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2025/06/03

 福島県のいわき信用組合(いわき市)で持ち上がった「架空融資問題」。5月30日に第三者委員会が調査報告書を公開したが、全243ページある中、「虚偽」という言葉が82回、「隠蔽」が104回という、中身的には真っ黒々というもので、SNSでは「半沢直樹の世界も真っ青」とネタにすらなっている。

 不正融資は04年3月から昨年10月まで約20年、江尻次郎元会長ら幹部の主導によって行われたというだけあって、少なくとも1293件、総額247億7178万円が実行されたという。06年12月末時点の正規融資が約52億円だったというからその大規模ぶり分かるが、昨年秋の公表時点では「10億円超」ということだったので、その「隠蔽」体質の悪質さも伺える。

 だから報告書での書かれっぷりもそうとうなもので、

「当組合の対応は、自ら積極的に事実関係を明らかにしようとするものとは真逆であり、意図して全体像を隠そうとしていると疑わざるを得ないおのである。」

 などと、委員会も激をこだ。またその「隠蔽」ぶりを別に表すものとして、10編からなる調査報告書のうちの第3編は「調査中に発生又は発覚した調査遂行上の問題」とあり、つまりは調査の妨害や誤魔化しなのだが、これだけで38~56ページまでを要している。

 さらにその中でも、一連の不祥事が発覚した24年10月末以後、不正を示すデータが入っているノートパソコンを持っているのが怖くなって自宅で「ハンマーにより破壊して処分」したといった件に至るや、SNSでは「気合が入っているな」と、これもやはりネタに。

 また不正が明るみになるきっかけは、24年10月2日に「元信用組合職員」を名乗る投稿者が不正事案についての暴露を始めたため、というのもまた事実は小説より奇なりを地でいくサスペンスぶり。

 一方で救いがないのが、12年の東日本大震災で同組合には公的資金175億円がつぎ込まれたことで、それで調子に乗って不正を続けた節が強いことだ。だがそれも退いて見れば、震災がもたらした1つの惨禍ということなのかもしれない。

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