社会•事件 独占スクープ! 熊本発 公的金融機関による信じがたい債権回収を暴く 短期集中連載第3回
独占スクープ! 熊本発 公的金融機関による信じがたい債権回収を暴く 短期集中連載第3回
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2025/04/10

信用保証協会のやり方を横目で見ながら、『こいつはいい、やらないわけにはいかない』熊本信金の付和雷同

(写真 井星伸一熊本信用金庫理事長 熊本信用金庫HPより)

 企みは順調に進行しているかに見えた。そこに予期せぬ事態が勃発した。立て続けに同地の土地の方で重大な問題が沸き起こったのだ。M氏の熊本信用金庫に対しての膨大な債務が浮かび上がったのである。熊本県信用保証協会の類例のない債権回収のやり方を横目で見ていた熊本信金の担当者は自分の膝をハタ!と叩いたに違いない。『(ややこしい債権回に)こんな方法があるのか!』。

 そして、直ちに保証協会に右に倣えを実行することになる。CN社に対してこんな風に持ち掛けるのだ。

 『Mさんが持っている(不動産)ものを、(SN社で)うまく売却して欲しいんだがね。あんただったらできるだろう?いや、できるはずだ。頼んます』、と。悪だくみの二重連鎖である。

 熊本信用金庫は熊本県最大の信金として熊本県民だけでなく熊本市民にも絶対的な信頼を勝ち得ている。そんな金融機関からの申し出に断りを入れるような民間業者はいるだろうか?まあ、いないであろう。信用保証協会においてもそうだったが、熊本信金もこうした市民からの信用を知った上での巧みな誘導(※いわば利益誘導とでもいうべきもの)を現実を承知しつつ実行したのである。

 そして、熊本信用保証協会と熊本信用金庫とは、東区佐土原にある土地、建物に絡んで金融業務の中でも最も困難で且つダーティーな債権回収という極めて後ろ向きな業務を片付け、それをCN社という不動産会社に押し付けてしまったのである。

 『あとは野となれ、山となれ、だ。不良債権は回収、その後の問題はすべてCN社が背負うことになる』、あとは高笑い。こういう話を宴会の席ででも発しているに違いないのだ。こうなるとまるで時代劇の悪代官と廻船問屋の密談である。そういうことがあったかどうかはわからないが。

 ところがこの悪だくみは、この東区佐土原2丁目という土地柄によって明るみに出されてしまった。天網恢恢疎にして漏らさず、そのものである。

 ひとつは、これはまさに刮目すべきことだが、いわゆる接道要件というものを満たしていなかったのである。接道条件を満たしていない、というのは端的に言ってしまえば、そこにある施設(※この物件でいえば結婚式場のあたる)への進入路がない、ということなのである。すぐそこに施設はあってもどこからもその施設には近づけない、入ることもできない。つまるところ結婚式を催そうにも催せない、という異常事態を発生させること他ならない。

 CK社は大金をかけてこの物件を引き受けたが、接道条件が満たされていなかったために建物を指をくわえて眺めるに留まらなければならなくなった。そこでCN社は仕方なく接道条件を満たすためにわざわざ道を敷かなくてはならない羽目に陥ったのである。その額〆て300万円也。まさしくいらぬ出費である。

 それとももうひとつ極めて重大な条件がこの物件には付帯していた。これにはCN社も知って仰天した。

 それは何か。(つづく)

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