社会•事件 焼肉屋の大倒産時代に最高益 焼肉きんぐは弱点の海外戦略に着手できるか
焼肉屋の大倒産時代に最高益 焼肉きんぐは弱点の海外戦略に着手できるか
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2025/09/11

2024年、過去最多となった焼き肉店の倒産件数だが、そんな逆風の中、勝負に出た焼き肉店が、物語コーポレーション(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:加藤 央之)が運営する食べ放題の「焼肉きんぐ」だ。

 ネット上に踊る「人気の焼肉店のランキング調査」では、ほぼどこの調査でも焼肉きんぐが1位。2位以下のライバル店は、首都圏に限ると「牛角」と「安楽亭」が同じ客層をターゲットにしてガチンコ競合している。「叙々苑」が高級層、「焼肉ライク」がお一人様層に支持されている。

「ミシュランの星を持つ店ならおいしさが一番ですが、チェーン店で重要なのは安さよりも『楽しさ』です。おいしさを追求する牛角や安楽亭、焼肉ライクや焼肉の和民は、この視点が欠けています。焼肉きんぐには、他の焼肉チェーンにない多種多様な肉が、しかも少量で提供されており、『あれも食べてみたい』『これも食べてみたい』という具合に多種多様なメニューを注文してしまいます。さらに期間限定メニューがあって、例えば韓国をテーマにして、コリアタウンの新大久保で人気の焼肉メニューや韓国デザート、〆の激辛ラーメンまで、一番人気の『きんぐコース』を注文すれば選ぶことができるのです」(グルメライター)

成長の原動力になっているのが、店舗の8割を占めるロードサイド型店舗。交通量の多い交差点の角地など最も目立つ場所を確保し、広大な敷地に広い駐車場と店舗を設け、子供用メニューも充実させ、ファミリー層が来店しやすい設計が施されている。

こうした人気を背景に、焼肉きんぐは現在の351店舗から、さらに200店舗規模で増やす計画を発表している。

またこれまで郊外のロードサイドを中心とする店舗展開で成長してきたが、最近では都心型店舗に力を入れている。

 2022年に浅草の六区に出店したのが東京の都心型では初めてだったが、その後、池袋、中目黒、そして6月30日に新宿西口の大ガードに出店することになった。

2025年6月期決算は売上高1239億2100万円(前期比15.6%増)、営業利益92億4200万円(13.1%増)、経常利益90億3500万円(5.2%増)と増収増益を記録した。

今後は他の外食チェーンと同様に海外での拡大を目指していくことになる。同社の外食業態全体では国内776店舗あるものの海外はまだ39店舗にすぎない。さて勝算は?

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