2024/11/06
返されずじまいの3300万円
結局今に到るまで二年間、3300万円は1円たりとも返済されていない。業を煮やした事業家はついに提訴に踏み切った。
注目の東京地裁の民事訴訟は(貸金返還請求事件)、なんと心和会は判決時に欠席、事業家の全面勝訴となった。驚いたことに心和会並びに借主本人である荒井理事長側は控訴してきた。判決の欠席という放棄試合のようなことをしておきながら判決を不服として控訴してきたのである。そのうえ荒井理事長は事業家に向かって、『自己破産をする』とほのめかしてきているという。こうなると言葉は悪いが、盗っ人猛々しい行為としか言いようがない。
さらに控訴審では驚くべき主張をしてきた。事業家ではないある人物に3300万円を返済した、と主張し、その通帳コピーを証拠として提出してきているのだ。ちょっと考えられない大病院の理事長とは思えない呆れた主張である。
民事再生の申請 借金踏み倒しか?
目下、本件において進行しているのはこの民事裁判と心和会が民事再生をしたことによる債権者集会である。当然であるが事業家もこの集会には参加している。
心和会は1947年の個人医院開業に始まり、2009年7月に3代目の荒井宗房氏(43)が理事長に就任。健診クリニックに加え、富裕層向けの医療リゾート施設を首都圏から宮古島にまで展開するなか、コロナ禍で開業が延びたこともありなおさら設備投資負担などが増加したようだ。
だが、経営危機の大きな要因として、設備投資負担などが増すなか、荒井理事長は不動産転売で安易に大きな利益を狙ったことのようだ。本紙が少し調べただけでも、荒井理事長がオーナーで元代表、2017年1月設立の「荒井メディカルグループ」(東京都中央区)なる会社が大田区北千束、平塚市などのビルを買い漁り、転売できないまま差押えを受けている。
こうした状況のなか、この荒井メディカルと「AQUA RESORT」(東京都八王子市。横写真は入居ビル)なる不動産会社が20年9月に共同事業契約を結んだことがさらにダメージを深くしたようだ。
この結果、AQUAとトラブルになり、昨年9月、心和会はAQUAを相手取り債務不存在確認訴訟を提起している。
この共同事業契約、その内容はごく大まかにいえば、首都圏で4つの建物をAQUAが取得。荒井メディカルに加え心和会も協力し、各建物を医療用ビルに改装し、美容整形や不妊治療などに特化した収益性の高いクリニックを開設し運営、また、そうしたクリニックを入居させたり、そういうところに建物を転売して儲けようというもの。最大の問題は、クリニックが開設、または転売されるまでは荒井メディカルが家賃を負担、しかも心和会と荒井理事長個人が連帯保証人になっていた点(賃貸借は15年は解約できない。解約の場合は残存期間分全額支払いの条件)。
要するに、AQUAに極めて有利な契約内容だったのだが、資金難に喘ぐ荒井理事長は冷静さを失っていたということか。
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