2025/07/18
世間一般はともかくとして、「TACOトレード」は間違いなく今年のマーケットでの流行語大賞の有力候補だろう。そしてその気分屋ぶりは相変わらずだが、数多あるTACO発言でもしかしたら最速を記録するかもしれない発言で、またマーケットを混乱に陥れた。
「かねてからトランプ大統領は政策金利の引下げに慎重なパウエルFRB議長を批判、その度に『解任』を示唆してきましたが、アメリカメディアがホワイト筋からきちんと確認を取った上で16日に『早期解任の可能性が高い』と報道したわずか30数分後に、当のトランプ大統領が解任を否定。そのわずかな時間にドル円の為替相場が1円も上下したのです」(経済部記者)
この急変ぶりに、SNSのマーケット観察者からは、「アメリカ政府は相場操縦やり放題」と呆れた声が上がるが、一方でトランプ発言を巡るマーケットの数字の上下動きは「月単位くらいのスケールで見る必要があるのだと過去半年で思うようになった」との声もあって、したり名言だ。
実際、トランプ大統領が日本の25%を含め、12カ国に関税引き上げの書簡を7月7日に送って以後も、「どうせTACOだろ」と言わんばかりに、マーケットは驚くほどおだやかに推移している。
ディールがない場では、臆面の無さをフルに発揮
「その後さらにカナダに35%の関税を、また医薬品に最大200%の関税を課すと打ち出しましたが、マーケットは狼狽えるどころか、ナスダックとS&P総合500は最高値を更新。トランプ大統領のチキンぶりはもうマーケットでは織り込み済みというのが常態化しつつあります」(同)
一方、傲岸不遜ぶりを示したのが、もともと縁がなさそうなサッカーの舞台で発揮された。この頃アメリカではサッカー・クラブ世界一を決める「FIFAクラブワールドカップ」が開催されていたのだが、日本時間の14日に行われた決勝戦後、開催国大統領として優勝チームへのトロフィー授与の場に立ち会ったトランプ大統領はそのまま居座り、選手らがトロフィーを形容する場のほぼ真ん中に映り込んだのだ。
その場の場違いぶりをCNNは、26年ワールドカップはアメリカ・カナダ・メキシコが共催するが、「次はもっと大がかりで、もっと異様な展開になる可能性がある」と伝えた。しごくもっともだ。
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