社会•事件 ブルネイ王族による信じがたい〝詐欺話〟今、甦る ②
ブルネイ王族による信じがたい〝詐欺話〟今、甦る ②
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2024/11/16

ブルネイ王族に口車に乗って多額の資金を流し込む

 そこからPGバーリンの舌はなめらかに撓う。弁舌爽やかとはあのことだ、と被害者は言う。そこで出された話は、三つある。①ブルネイシェル石油採掘センター開発に関わる事業、②住宅開発事業③家庭などから出た廃棄物についての処理事業である。要するに、これらの事業のために、金を出してくれれば、ブルネイ国は国民全体が生活向上が図れるし、被害者たちにも潤沢なプロフィットが保証される、と蕩々とのたまわったのだ。

 こうした国家的事業の一切を王族である、PGバーリン本人が任されている、安心してこの事業に協力して欲しい、と力を込めてうったえる。ちょっと考えればおかしな話だと気付くはずだが、そこは、〝王族マジック〟とも言うべきステージに引き込まれてしまっている。おかしな点など気づくわけもない。我が国日本においては、〝王〟なるポジションはない。この〝王〟というフレーズが強力な権威を持つものだといういわば幻想が日本国民全体にあるのではないだろうか。〝王〟なる言葉に特別な意識が働くのは、なにも被害者だけではあるまい。そんな諸事情を知ってか知らずか、PGバーリンは、日本人被害者から多額の金を引き出す処世を得た。PGバーリンこそ、おそらく、天性のコンマン(詐欺師)なのだろう。被害者はすっかり取り込まれてしまったわけだ。

 あとは、雪崩の如く、である。

 多額の資金が日本からブルネイに流れ込んでいく。

 エピソードがある。PGバーリンは国王所有の数千台の高級スポーツカーの販売、ジェフリー殿下名義の東京代官山の土地の売買、ブルネイ国癌センター建設のそれぞれ具体的な話を被害者に持ちかけてきた。

 特に高級スポーツカーの挿話は興味深い。

最高級スーパーカーがズラリ! 『これみんな、私のものね』

 膨大な数の高級スポーツカーは、ロイヤル名義で所有をしており、PGバーリンは「私はロイヤルの血筋を引き、よく知っているので車の販売の権利を任せてもよい。」と被害者を誘い、続けて、手数料として金銭の要求があったという。そこで、被害者は、数千万円をPGバーリンに送金している。ああ、なんと言うことか。その時節は、まだ、〝オレオレ詐欺〟は巷に蔓延していなかった。無防備は被害者は簡単に数千万円をブルネイに送ってしまった。筆者は、この膨大な数の高級スポーツカーのモータープールを写した写真を持っている。郊外の大型ショッピングモールのモータープール全体に色とりどりのスーパーカーがずらりと並んでいる光景は確かに圧巻だった。

被害者らはそこに連れて行かれて、『自由にしてくれ』などと魔術を吹き込まれたのだ。その時は疑うべくもなかったであろう。

そのほか様々な〝おいしい話〟を鼻面にぶら下げられては、〝あなたたちにまかせる〟の魔法の言葉で金を引き出されることになってしまう。数億円、いや、この被害者だけではない、他の同じような日本人被害者の被害総額は総計で100億円と言われている。

 もうおわかりかと思うが、PGバーリンの〝女衒〟は、前出の自称元毎日新聞という、Tである。Tは日本国内で、〝カモ〟(pushover プッシュオーヴァー)を探し、ブルネイに送り込む役目を担っている。

 この件に関して、被害者は、ツイッターで英語で発信したところ、現地警察から連絡があった。そのやりとりについては、筆者もすべて捕捉している。その一方、被害者は、この詐欺事件に関して在日ブルネイ大使館に相談までしている。しかしながら、カミラというたいしは、被害者から直接この話を聞いたものの、『対処する』、と言ったばかりで、たちまち本国に逃げ帰り、なんとその直後、在日ブルネイ大使館の大使は替わってしまうと、驚くべき〝体かわし 〟までしている。

 この〝事件〟が新たな展開を迎えようとしている。いうまでもないことだが、本邦初この事件を報じた本誌本サイトとしては、今後も注視していかねばならない。

 

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