社会•事件 ネーミング変更で売り上げが爆上がりした3商品
ネーミング変更で売り上げが爆上がりした3商品
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2025/05/21

まるでマジック 同じ製品なのに商品名を変えただけでなんと売り上げ17倍とは!

(写真 まるでこたつソックス 岡本HPより) 

 商品名を変更するだけで売り上げが飛躍することがままある。例えば、今では有名な王子ネピアの「鼻セレブ」は、1996年に発売された当初は「モイスチャーティッシュ」と名乗っていた。保湿ティッシュとしてのすぐれた特徴があったが、商品名やパッケージの印象が弱く、売り上げが伸び悩んでいた。そこで2004年にインパクトと高級感を兼ね備えた「鼻セレブ」という名称に変更すると、パッケージのインパクトと相まって売り上げが10倍強に跳ね上がった。

 12年に日清食品が発売した「インスタントカレーライス」は、発売当初「カップカレーライス」として売り出された。するとカレーのルーとご飯が混ざっているだけで、カレーライスではないという声が寄せられ、発売から半年後にカレーライスとは異なる新しいジャンルとして売り出す作戦に変更し「カレーメシ」としてリブランディングすると売り上げが2倍になった。

 岡本は、奈良に本店を置く老舗の靴下専業メーカーだ。以前、同社が靴下に関する調査をしたところ「靴下についてどう思うか」という質問に、7割の人が「はければいい」と回答した。多くの人は靴下にあまり関心がないことが判明し、靴下は差別化するのは難しい商品ということが分かったという。そこで13年に他社との差別化を図った「三陰交をあたためるソックス」を発売した。三陰交とは足の内側に位置するツボのことで、このツボを温める機能を持った冷え対策の靴下として明治国際医療大学と共同開発した特許技術まで用いて開発したのだが、売り上げはパッとしなかった。そこで入社1年目の女性社員をリーダーに抜擢し、原因を探ったところ、「繊維の特性や編み方など技術的なことをアピールしても消費者はピンときていない」ということが分かった。そこで技術や機能ではなく、靴下をはいたときの体感を伝える方向に転換し、製品名を15年に「まるでこたつソックス」に変えた。これが奉功し、商品名変更前の13年と変更後の16年で比較すると売り上げは17倍以上になった。

 売れるネーミングのポイントは、いくつかあるが、なんといっても分かりやすさだ。「三陰交をあたためるソックス」よりも、「まるでこたつ」の方が消費者には理解しやすく、その効果をイメージしやすい。そのブランドを利用することで、どのようなメリットがもたらされるのか瞬時に理解出来ることが売り上げアップにつながるというわけだ。

 

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