社会•事件 コメダ珈琲店が“先祖返り”
コメダ珈琲店が“先祖返り”
社会•事件

2025/03/15

原点回帰で初心に帰る?コメダ珈琲の新展開は如何に?

(写真 コメダ珈琲店HPより)

 2月22日、コメダホールディングス(コメダHD)傘下で「コメダ珈琲店」を展開する㈱コメダが、おむすびを提供する新業態「おむすび 米屋の太郎」の1号店を東京・新宿センタービルに出店した。1号店に続いて、さいたま市、川口市にも展開予定だ。「コメダ」の名称は創業者の家業が米屋で、屋号を「コメ屋の太郎」と言い、コーヒー店もそれに因んでいるから言わば先祖返りとなる。コメダは「おかげ庵」という甘味やうどんなどの麺類が充実している喫茶業態の店舗を愛知県中心に出店している。同店舗でモーニングとして提供している“おむすび”が好調なことから、同業態の姉妹ブランドとして「米屋の太郎」を立ち上げた。コメダは「米屋の太郎」だけでなく「おかげ庵」の出店強化も掲げており、「おかげ庵」と「米屋の太郎」の併設店舗を出店していく計画もある。近年「おにぎり専門店」の出店が加速している。吉本新喜劇のギャグに「お前おむすび顔や」「違うで~おにぎり顔や」というのがあるが、コンビニでも、おにぎりの販売は総じて好調なようだ。

 コンビニの場合、低価格と高価格帯のおにぎりがあり両極化している。それぞれが好調だが、「米屋の太郎」が展開するような専門店のおむすびは、価格的にコンビニの高価格帯おむすびと競合する(米屋の太郎のおむすび1個あたりの価格帯は150〜580円)。ただ「米屋の太郎」は注文後に握りたてのおむすびを提供したり、具材の充実度がコンビニより豊富で、その点に差別化を計っている。これは他のおむすび専門店も同じだ。コメダHDの現状は、売上・営業利益ともに伸びているが、直近では営業利益が頭打ちである。同社のビジネスモデルはフランチャイズ(FC)で、珈琲店舗数は2024年11月時点で1061店舗となっているが、その95%以上がFC店舗だ。他のコーヒーチェーンの店舗数を見ると、スターバックスが1991店舗、ドトールコーヒーが1063店舗、比較的コメダに業態が近いと思われる星野珈琲店が277店舗となっている。同社には1業態に依存しているという危機感があり、今後、既存業種である「おかげ庵」と新業態の「米屋の太郎」を伸ばして、コメダ珈琲店に次ぐ成長のエンジンにしていきたいと考えているのであろう。

 

TIMES

社会•事件