好評連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.30『崎陽軒のシュウマイ食べ放題』
連載•小説
2025/07/22
新幹線に乗る時、俺はよく崎陽軒のシュウマイ弁当を買う。食べる度に、一度でいい
からあのシュウマイを無限に食いたい!と願っていた。そんなある日、崎陽軒の食べ
放題へ行き、俺は無限にシュウマイを食べた。会場にはセイロで蒸された出来たての
シュウマイや色とりどりの中華が並んでいた。夢のようだった。いや、待てよ、あれ
は絶対に夢に違いない。
というのも、普通は弁当にシュウマイが5個入っている。それ以上食べるには別パッ
クを買うことになる。無限に食べるには無限に買わなければいけない。食べ放題など
、そんな場所がある筈がない。俺は長らくそう思っていた。
だが、先日ネット検索した所、横浜駅にアリババという崎陽軒の店が出てきた。
俺の記憶は一気に蘇った。コロナ前のことだ。シュウマイの中を泳げる位あった。
最近、コロナ前の記憶が作り物のようになってきている。
この夏、海パンを履く気分で、久しぶりにシュウマイの中を泳ぎに行きたい。
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