好評連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』vol.29 『人生で初めてのマリオカート』
連載•小説
2025/07/13
先日、生まれて初めて『マリオカート』というゲームをやったら、車酔いした。
場所はスーパー銭湯にあるアーケードゲームである。
俺は湯上がりにビールを一杯呑んでいた心地良さもあってか、今、プレイしなければこの
さき一生することはないだろうとコインを入れた。
一瞬、これは飲酒運転ではないのかと不安になりながらハンドルを握ると、マリオの顔の
中に、その場で撮影された俺の顔が現れた。誰なんだこいつ!と困惑している内に画面は
スタート地点に変わり、ハンドルを切ってないのに俺の車が走り出した。
うねうねした道を進む感覚は、夢の中で車を運転しているのに酷似している。俺は車酔い
のような気分になりながら、どうにかゴールまで辿り着いたのだが、続けるには課金が必
要だった為、そこでやめることにした。
運転免許を持ってない俺は、飲酒運転の疑似体験をしたような気持になった。
次に来た時は、ビールは『マリオカート』のあとに呑もうと思った。
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