連載•小説 飛ばない「エアフォースワン」にトランプ大統領がしびれを切らしカタール機に乗り換え
飛ばない「エアフォースワン」にトランプ大統領がしびれを切らしカタール機に乗り換え
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2025/05/26

やれやれ、トランプ大統領専用機がやむを得ない事情でカタール機を使用するんだと…

(写真 ロナルド・レーガン大統領夫妻を乗せたVC-137 Wikipediaより)

 米国ファーストを掲げるトランプ米大統領が、大統領専用機「エアフォースワン」を中東のカタールから譲り受けたボーイング747に乗り換える。トランプ氏は5月中旬、カタール王族が使用した「空の宮殿」を受け取る計画を発表したが、民主党と一部の共和党議員は、4億ドルの飛行機を受け取るのは腐敗の印象を与え、安全保障上の重大な懸念を引き起こすと批判した。が、これまで大統領専用機として使用されてきたB747は、35年以上使用されており、昨年退役し入れ替わるはずだった。ところが入れ替わる気配さえない。そもそもトランプ氏がカタールの申し出を受け入れたのは、ボーイングからの新しい大統領専用機納入が何年も遅れているからだ。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙の予測では、≪28年か29年まで準備が整わない可能性がある≫≪ボーイング社内では、サプライチェーン(供給網)やその他の問題により、35年まで納入が遅れる可能性があるとの見方も出ている≫と報じた。会計検査院(GAO)は22年7月の報告書で、当時、計画が予定より2年遅れたのは、ボーイングが「内装設備」の納入業者との契約を、業績不振と深刻な財務問題を理由に解約したためであることを明らかにした。ボーイング社は、新たな業者を探さなければならなくなり、そのためにスケジュールが延びた。さらに、両機の配線をすべてやり直す必要があったことや、大統領が関わる計画であるため、作業員は高度なセキュリティーチェックに合格しなければならないが、適格者を見つけるのが困難だったことなどから、さらなる遅れが生じたと報告している。

 ところで大統領の中東歴訪はドバイ、カタール、サウジアラビアだった。各地で歓待をうけたほか、超大型投資の発表が続いた。ドバイには、80億ドル予算となると次男のエリック・トランプがぶち上げたトランプホテルを建設、カタールにはヴィラ&ゴルフコース建設に55億ドルが投じられる。カタールから見れば、B747の無償提供など安いものだ。

 

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