新連載『俺の名前は三遊亭はらしょう』②
連載•小説
2025/04/04
『グッバイ原稿用紙』
この原稿は400字である。つまり原稿用紙1枚分だ。俺はこれをパソコンで書いているのだが、一昔前までは原稿用紙を使っていたせいか、一体、今どれくらい進んでいるのか非常に分かりにくい。一応、左下に文字カウント表示はあるが、これは現状、何文字書いたのかが分かるだけである。
俺としては残りの文字数が一目瞭然の原稿用紙の方がイメージを掴みやすい。きっと俺は最後の原稿用紙世代なのだろう、未だにパソコンに慣れない。
初めて原稿用紙を使った少年時代、遠足の作文1枚書く時に、まだ右側しか書けてないから残りを絵で描いたらイメージが湧いて、結果、文章が浮かび上がって来たこともあった。アナログのいい所である。原稿用紙の需要が減った今、博物館などにある作家の生原稿の展示もなくなるのだろうか。
もしかしたら未来の博物館には、「みなさん、これがかの有名な村上・・・」と、人気作家のUSBメモリが沢山並べられているのかもしれない。
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