2025/10/15
政治とカネの問題に決着がついたとは到底いえない中で、信じがたい人事だ。自民党の高市早苗総裁は、派閥パーティー収入を巡る裏金事件に関係した萩生田光一・元政調会長を幹事長代行に起用した。高市氏ら自民党執行部は、「選挙の審判を受けた」と萩生田氏重用の理由を説明
するが、そもそも萩生田氏の政策秘書が略式起訴されて罰金30万円の略式命令を受けたのは、
つい最近の8月で、選挙は立件前のタイミングだった。秘書の立件後はなんの「審判」も受けておら
ず、これで禊ぎが済んだと判断した高市氏の姿勢は、国民をバカにしていると言わざるをえない。
■2議員の裁判はまだ
そもそも、裏金事件を巡っては、国会議員として起訴された大野泰正被告と池田佳隆被告の両
名の裁判は終わっておらず、池田被告については初公判すらまだの状態だ。今後の2人の裁判の
中で、萩生田陣営に関する新たな事実が明らかになる可能性もゼロではない。
安倍派幹部の中で、立件者が出たのは萩生田陣営のみだ。自身ではなく秘書が立件されたと
はいえ、萩生田氏の政治的責任は極めて重いはずだ。萩生田氏は秘書の立件後、SNS発信に
は精を出しているようだが、自らの口で公の場で事件に関する説明を避けており、こうした姿勢が許
されるはずもない。
■新政権の危機管理意識の低さ露呈
裏金事件の裁判は続いている上、萩生田氏が説明責任も果たしていないにもかかわらず、「選
挙の審判を受けた」と安易に考えた高市氏。新政権でも自民党の危機管理意識の低さが浮き彫り
となっている。
3000万円近い不記載があり、政策秘書が略式起訴された萩生田氏の幹事長代行としての登用
。自民党が政治とカネの問題をいかに軽視しているかは明白であり、公明党から「連立離脱」という
三行半を突きつけられたのも当然だろう。
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