2025/07/25
世間が「急転直下」と伝えた「日米関税交渉15%合意」。一番懸念された自動車でも、もともとの2.5%に25%の半分の12.5%を加えた15%での合意で、「ひとまず安心」といった雰囲気が漂っている。実際、日経平均は続伸して7月24日の日経平均終値は過去最高値に迫る4万1826円、TOPIXは一時、過去最高値を上回った。
一方、アメリカ自動車業界からは不満が続出しているようだ。
「ブルームバーグは24日、『米産業に「不利益」』との見出しで、米自動車政策評議会会長の声を伝えています。ですがそもそも自動車の関税引き上げ自体、誰得なのでしょう。トランプ大統領は、交渉合意と共に、日本の門戸解放を成果として誇りますが、好き者の人は別として、いったい日本人の誰が好んで図体がデカく燃費が悪いアメ車などを好んで購入するでしょうか。日本国内でも、それでも高くなった15%の関税はともかく、約80兆円の対米投資の約束の中身の方が不安視されているように、トランプ大統領はむしろそっちの『投資』という名の現金かっぱらいの方が狙いだったのではとも思えます」(経済部記者)
またそれは自動車に限らず、アメリカ人の今後の生活にも跳ね返ってくるだろう。
「自動車のGMが22日に発表した四半期決算は、利益が11億ドル(約1600億円)減ったというものでした。トランプが始めた追加関税政策で生じたコスト上昇を、自社で吸収したためと思われます。またアメリカの6月の輸入物価指数は0.1%上昇していて、エネルギー製品が下落したから小幅な上昇に止まったものの、確実に関税によるインフレ傾向を反映しています。つまり追加関税措置により、企業が吸収するか、しないならば物価の上昇となって、結局はアメリカ人に跳ね返って来ているわけです」(同)
さらに自動車はより顕著になるだろう。アメリカでの日本車のシェアは、24年は36.7%で、今年半年は37.4%に増加している。ここに韓国・現代、多国籍のステランティスまで加えれば、半数以上は非アメリカだ。トランプのアメリカ国民へのご機嫌取りは、当のアメリカ国民の犠牲の上に成り立っている。
TIMES
政治•経済



