政治•経済 無印、中国偏重が功を奏し、時価総額が瞬間2兆円を突破
無印、中国偏重が功を奏し、時価総額が瞬間2兆円を突破
政治•経済

2025/07/26

 2024年9月~25年5月の㈱良品計画(無印良品)の連結決算は、過去最高の売上高と利益を記録した。株価は年初から2倍となり、上場来高値を更新し、時価総額は一時2兆円を突破した。

好調の要因は3つ。1つは植物由来原料への切り替えやパッケージの刷新など、スキンケアの全シリーズを一括アップデートし、新規顧客の獲得に成功したこと。2つ目は、課題だった在庫管理の改善に成功したことだ。

そして最大の要因はトランプ関税の影響が少ないことが挙げられる。その理由は、同社が中国をはじめとするアジアを中心に出店を伸ばしているからだ。

同社は海外で「МUJI」として店舗展開を行っているが、その全店舗は717店舗。そのうち、中国418、香港22、台湾68、韓国43の計551店舗、海外店舗の約8割が生活様式の似た東アジアに存在している。

10店舗の展開にとどまっている米国市場については、20年に破産申請の適用を行っており、欧州も「英国民事再生手続きに掛かる財産管理人の候補者選定」を行った。倒産ではないが「民事再生手続き」を進めるぐらい欧州でも絶不調だ。

欧米の不調が災い転じて福となす…。トランプ関税で最も混乱する欧米とのやり取りが少ないばかりか、一方で製品の製造の多くを中国や東南アジアで行っていることもトランプ関税の影響を最小限に食い止めている。

地方出店については、その地域の核となるスーパーとの併設店舗を精力的に造っており、3月には奈良県橿原市の「イオンモール橿原」の中に世界最大級の店舗を作ったことでも話題を呼んだ。

 一方懸念材料は2つ。1つは無印が力を入れている食品についてだが、こちらは原材料の値上がりが価格にどう響くか。そして最大の懸念は、中国が政治的に混乱した場合、消費市場が混乱し危機的な状況に陥ることに留意する必要がある。

TIMES

政治•経済