2024/12/11
政府は会計検査院の指摘を無視、トリガー条項凍結解除を拒否
補正予算の中身についてだが、燃料油価格激変緩和対策事業に約1兆円、電気ガスへの
補助が約3200億円。ガソリン価格の高騰に関して政府はいつまで補助金で抑制するという
スキームを維持するつもりなのか。補助金支給に係る委託事務経費が巨額となっているこ
とを会計検査院が指摘している。トリガー条項の凍結を解除するか当分の間税を廃止する
ことで物事は解決する。1兆円の予算があればトリガー条項の廃止は可能である。そんな
に難しいことではない。当分の間税に関しても、当分の間(2年)と言いながら既に50年
も経過している。道路整備に使われる特別税であったのに今では何にでも使える一般会計
に移行している。規律のないなし崩しを続けることは国家規律に反する。早々に当分の間
税率を廃止することを願う。電気料金に関する補助は必要だがもっと必要なのは原子力発
電所の再稼働やリプレイスである。短期間で火力燃料の価格が低下するとは思えない。東
日本大震災前の原子力発電のシェアへの回帰を目指して取り組むべきである。
半導体生産事業者への投資であるがこれまでの3年間で3.9兆円に上っている。政府の関
与を減らし民間の投資に任せるべきだと声も聞かれるが、アメリカは米国CHIPSプラス法
によりインテルやサムソンに年間約4.5兆円の補助金を出している。中国も国家集積回路産
業投資基金(国策ファンド)を設立し7.4兆円以上の補助金を支給している。日本はコロ
ナ禍で半導体の調達が困難に陥り自動車、電化製品など多岐に渡る製品の生産活動が滞り
経済成長を妨げた経緯がある。半導体製造では一旦はイニシアティブを海外に奪われたが
苦い経験を活かして半導体産業を再生することが日本の主要産業の競争力強化には必須と
なる。グローバルな競争状態や各国政府が内国半導体事業者を後押ししている状況を鑑み
ても政府の半導体への関与は必要であり重要である。(紅 良作)
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