2025/03/27
嗚呼、なさけなや。中露から果ては北朝鮮からも〝核〟で恫喝されるニッポン
(写真 日本学術会議 内閣府HPより)
「武器さえなければ戦争は起こらない」「人工知能(AI)やドローン、ロボットなど多くの先端技術は、軍事と民生の明確な境界をつけられない多様性を持つ」。こんな小学生でも分かることが分からないのが、日本の知性の結集集団「日本学術会議(光石衛会長)」だ。学術会議の“功績”により日本の軍需産業は霧散し、海外から高額な武器を購入せざるを得なくなった。その原資は税金だ。政府は先頃、同会議を現行の「国の特別の機関」から切り離し、特殊法人(民営化)に改編することを柱とした新しい「日本学術会議法案」を国会に提出した。成立すれば2026年10月から施行され、現行法は廃止となる。これまで学術会議は日本共産党主導の共産主義イデオロギーに基づく運営が目立った。民営化も選択肢だが、本筋なら廃止こそが最善の策ではないか。なまじ民営化すると、それこそ中国資本が入り込んで運営への口出しを始め、学術会議の権威を利用して国公立大学や国立の研究機関に影響力を行使しかねないからだ。学術会議の問題点は異常なほど軍事忌避の姿勢が際立つことだ。1950年と67年にはそれぞれ「軍事目的の科学研究を行わない」と表明。17年にも防衛装備庁が将来の装備品開発を目指して研究者に資金を提供する「安全保障技術研究推進制度」に懸念を示す声明を発表した。であるのに、15年9月7日には、北京の中国科学技術協会において当時の大西隆日本学術会議会長と韓啓徳中国科学技術協会会長が、両機関における協力促進を図る覚書を締結した。
中国科学技術協会は、中国の最高意思決定機関である共産党常務委員会の下にある「中共中央書記処」の管轄下にある。さらに同協会は、軍民融合を中国全大学の研究や有力な民間企業に呼び掛けるセンターとなっている。そもそも「革命は銃口から生まれる」という毛沢東元主席の軍事力重視路線が国家のDNAにある中国は、あらゆる力を糾合して軍事力強化に協力させている。常に戦時を想定し、徴用を含む民間資源の軍事利用を目的とした国防動員体制を整備してきた国家である。この国ではアカデミズムの独立より、はるかに国力増強が優先される。その中国アカデミズムの中心にある中国科学技術協会と日本学術会議が組むということは、日本のアカデミズムの研究成果が中国に流れ、その研究成果や編み出された技術が軍事転用される可能性があるということになる。「学術会議は一体どこの国の機関なのか」という疑問が沸くのは当然のことだ。
こんな体質を持つ学術会議の改革は、20年9月に当時の菅義偉首相が会員任命で6人を除外したことがきっかけとなった。任命拒否の理由を政府は明らかにしていないが、6人は安倍政権が制定した安全保障関連法や特定秘密保護法、改正組織犯罪処罰法などに反対していた。科学技術が急速な進歩を遂げる中、軍事と民生の区別をつけるのは難しいということにようやく気付いた学術会議は、22年に当時の梶田隆章会長が中心となり、軍民双方で活用できる「デュアルユース(両用)」の研究を事実上容認する見解をまとめた。しかし遅すぎた。日本は中露どころか、北朝鮮にも核によって恫喝される半奴隷国家に成り下がったのだから。
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