2025/05/19
カネが尽きたウクライナ、戦争している場合じゃなくなっているぞ!
(写真 ウクライナ セルゲイ・マルチェンコ大蔵大臣(右) 財務省HPより)
日本が4月にウクライナに貸し付けた30億ドルが溶解するかもしれない。5月8日、ウクライナのセルゲイ・マルチェンコ大蔵大臣は、「今後30年以内に外国の債権者に我々が借りたお金を返済することはできないだろう。ウクライナの債務は3年で倍増となりGDPの100%に迫っている」と述べた。借金を踏み倒す気満々である。ウクライナは米国、EU(欧州連合)、その他の援助国から数十億ドル規模の軍事支援、財政支援、人道支援、融資を受けている。キエフの国家債務は7兆1000億フリヴニャ(1710億ドル)に迫り、債務履行能力への懸念が高まっていた。2024年の8月30日には、米格付け大手S&Pグローバル・レーティングが、ウクライナの外貨建て信用格付けについて、部分的なデフォルト(債務不履行)に当たる「選択的デフォルト(SD)」を据え置いているが、ロシアの侵略前までウクライナの対GDP債務比率は55%だった。西側のロシア制裁により凍結中のロシア中央銀行の資産から得られる利息がウクライナの債務返済に充てられている。ロシアはこの西側の身勝手な措置を「窃盗」とし、必ず報復すると警告している。
ところで債務を対GDP比較で指標とするのは、実態を示すインデックスとは言えないのではないか。たとえば日本の公的債務は1300兆円を超えるが、国民の金融資産は2000兆円である。これが無言の担保であり、日本はまだ借金しても大丈夫という根拠になっている。アメリカは赤字国債が36兆ドルで、ビル・ゲーツ1人だけの資産が2000億ドル。同氏は、これから20年で、この全資産を慈善事業に寄付すると言明している。このように大富豪の資産が担保と考えれば、アメリカの債務もそれほど深刻な問題ではないという見方も成り立つ。
だがウクライナには勤勉な日本人もいなければ、ビル・ゲーツもいない。カネがなくては戦争に勝てない。
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