政治•経済 ルーツからひも解く今や大企業の過去
ルーツからひも解く今や大企業の過去
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2025/02/16

土着企業が今やグローバル企業の代名詞

 大手商社伊藤忠商事と丸紅は兄弟会社だ。創業家である伊藤家は、近江国(滋賀県)犬上郡豊郷で創業したいわゆる近江商人で、創業家の6代目当主である伊藤長兵衛は、紅長(べんちょう)という呉服太物小売商を営んでいた。

 長兵衛は、弟の忠兵衛とともに、持下(もちくだ)りという出張卸販売で、西国(下関、小倉、長崎、熊本)にまで手を広げるようになる。

 その後弟の忠兵衛は独立して大阪・本町に呉服反物商の紅忠(べんちゅう)を開店。1918年に会社が分割され、伊藤忠商事と丸紅のルーツになった。大建財閥に所属していたが、1949年の財閥解体で伊藤忠商事、丸紅、呉羽紡績、尼崎製釘所に別れている。

 話は変わって醤油で知られるキッコーマンの本社は創業以来、千葉県野田市から離れていない。そもそも野田市に根付いたキッコーマンのルーツは、江戸時代にまで遡る。江戸幕府は関東の水路を段階的に整備していくが、その結果、1654年には利根川の本流が江戸湾から銚子口へと代わり、関宿で江戸川と分岐して江戸に物資が運ばれるルートが完成する。

 その関宿より南約10㌔にあるのがキッコーマンの本拠地・野田。水運を制し、千葉の片田舎から発展を遂げた同社は、現在売上の約8割、事業利益の約9割を海外で稼ぐグローバル企業へと成長した。同じような土着企業ながら現在グローバル化の最前線に立つのが、トヨタ自動車(愛知県豊田市)やミツカン(愛知県半田市)、新興勢力ではユニクロ(山口)が挙げられる。

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