政治•経済 ニッポン、産業ロボット世界一の座を中国に明け渡す
ニッポン、産業ロボット世界一の座を中国に明け渡す
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2025/03/18

emergency ああ、ついに産業ロボットも中国に制圧せられたり(涙)。それでも危機感なく〝昼行燈〟を決め込むニッポン

(写真 Wikipediaより)

 至る所にロボットがいる。たとえばカプセルホテルへ宿泊に行くとロボットの受付嬢がいる。ペットの替わりに愛玩ロボットが増えた。ケアセンターや老人ホームでは体操指導ロボットが投入され、そのうち精巧なダッチワイフ・ロボットもできるに違いない。アマゾンに本を注文すると、倉庫の何百万種の商品棚から非人間型ロボットが商品を選別し、箱に梱包、目的地別の配送センターへ持ち込んでくれる。古本屋を探しても見つからない書籍が、アマゾンを検索すると古書ルートで発見されることも多く、新刊本なら即日か翌日、古本でも3、4日で配達される。この利便性は産業ロボットの成果である。

 これら産業ロボットで世界一だった日本が、いつしか中国にトップの座を奪われ、いまや世界のロボット工場の50%が中国に移行している。従業員1万人比のロボット投入台数をみると、韓国1000、日本399、ドイツ397、中国322、スウェーデン321、米国274、スイス240、イタリア217、カナダ191、フランス163とフランスが最も遅れている。産業ロボットの新規投入数(2022年)は、中国29万、日本5万、米国4万、韓国3.2万、ドイツ2.6万、イタリア1.2万、台湾0.8万、フランス0.7万という分布図となる(出典:21年 STATISTA=データプラットフォーム)。

 さてロボットの進化系は、ウクライナ戦争、イスラエルvsハマス紛争でも明らかになったようにドローンである。軍事用ドローンは技術的にアメリカがリードしている。タレス・グループ、ロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマンが牽引し、そのあとを追うのがイスラエル、トルコ、フランス、スウェーデン、中国、そしてインド、パキスタンだ。日本は軍事用ドローンを生産していない。軍事と名が付くだけで生産はNOとなるから当然の帰結だ。民生用ドローンで、世界シェアの80%を占めるのが中国だ。ただし軍用への転換は即できる。中国・深圳が拠点の「DJI」1社だけで世界の70%、次がフランスのパトロール社、3番目は米国の「3Dロボッティックス」社となっている。

 日本は精密機器とレンズ技術が卓越しており、撮影や偵察、観測用(地図の作成)などに米国や中国が日本製品を転用しているが、日本は宝の持ち腐れ状態だ。コメ不足で食糧安保の重要性が気づかれるようになったが、安全保障については、ウクライナ戦争の主役がドローンになっても知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。

 

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