2025/01/08
安倍政権とその後継の膿を出しきれ
そういう観点からして、仮に野党第一党である立憲が事前の政党連合を組もうとした場合、どういう内容になっただろうか。いろいろな考え方があると思うが、私のスタンスは「リベラル左派」なので、「安倍政権とその亜流に過ぎなかった菅義偉、岸田文雄政権の12年間に溜まりに溜まった塵や膿や毒を完膚なきまでに綺麗に清掃することなしにはこの国は一歩も前に進めない」ということを次期政権の中心テーマに設定しただろう。
そのテーマを、どこから手を付けてどのように達成していくか。肝心なのは次の3本柱である。
3本柱の第1は、安倍政治において顕著だったお友達同士の「身贔屓主義(クローニズム)」、「縁故主義(ネポティズム)」、「世襲主義(ヘレディテリズム)」など、発展途上国ないし第3世界の独裁政権も顔負けの内輪でベタベタ舐め合うような政治体質の究明と克服である。実は派閥の論理に従った裏金づくりというのも、あるいはまた統一教会の活動家を事務所の中枢スタッフにまで呼び込んでしまうという驚くべき警戒心の欠如という問題も、全てこの政治体質の現れに過ぎない。異例のスピードで選挙を乗り切ってしまおうとする日程を設営した森山裕幹事長としては、過熱報道の対象となった「裏金」問題を他から切り離して迅速に処理し、「非公認」「公認はしても比例重複なし」などと尤もらしくランク分けして、それで落選する者は落選して「はい、禊は済みました」ということで政権のスタートに弾みをつけられると思ったのだろう。しかしそれは浅知恵というもので、有権者の「裏金」への不快感を通り越した怒りの激しさ、そしてそれが安倍時代から散々繰り返されてきた、身内で利権を貪り合い、露見しても嘘や言い逃れで誤魔化して真相解明に応じようとしない卑劣さへの嫌悪感とも深々と連動していることを余りに軽視していた。統一教会の問題1つをとっても、韓国発祥の邪教というだけでなく、かつての植民者である日本からはいくらカネを搾り取っても構わないと公言してきた反日団体であり、さらにはKCIAの手先となって米国や日本の議会にロビー工作を行ってきた謀略機関でさえあるものを、なぜ岸信介、安倍晋太郎・晋三の3代にわたってこれほどまでに熱心に日本の政界に導き入れてきたのかは、未だに正しく解明されていない。あるいは、モリカケ問題と言われた「森友学園」への国有地払い下げの不正疑惑では、財務省末端の真面目な職員の赤木俊夫が命を絶ってまで断罪したにも関わらず、それに深く加担した安倍昭恵も当時の理財局長の佐川宣寿も何ら問い糺されることなく、安穏に暮らしているのが不思議である。
モリカケの「カケ」の方で言えば、安倍晋三のお友達が経営する加計学園が銚子市に作った「千葉科学大学」が定員の半分も学生が集まらずに経営が行き詰まり、これを銚子市に押し付けて逃げ出そうとしていて顰蹙を買っている(このことは余り知られていないかもしれないが、私は千葉県民なのでローカルニュースで詳しく読んでいる)。この学校には、今回何とか当選を果たした萩生田光一が2009年に落選した後の3年間「名誉客員教授」に就任して月10万円とかの給料を貰い、そのお陰で浪人時代を乗り切ることができて「助かった」と本人も言っているような、つまりは安倍のお友達の相互扶助組織なのだが、そんなものを銚子市民の負担に押し付けてどうするというのか。こういうことの一つ一つがすべて安倍政治の悪魔の遺産であり、きちんと始末をつけなければならないというのに、石破は裏金問題一つをとっても中途半端に終わった。
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