社会•事件
まさに歴史的偉業だ。サッカー日本代表は10月14日に国際親善試合でブラジル代表と戦い(東京・味の素スタジアム)、前半の2点ビハインドを後半3得点で逆転に成功。そしてついに3-2で勝利を上げた。サッカーのブラジル代表と言えば、サッカーに詳しくない人でも「王国」としての認識はあるだろうくらいなので、文字通りの偉業と言えるだろう。 だがこだわりがあるからこそ、「ですが・・・」と冷や水を浴びせるような事を言い出してくるのが、スポーツラーター氏だ。 「やはり9月に26年W杯開催国のアメリカで行われた国際親善試合で日本代表は、メキシコに0-0で引き分け、アメリカには0-2で敗れています。これと全く同時に裏で行われた韓国代表は、メキシコには2-2で同じく引き分けながら、アメリカに2-0で勝利しています」 日本代表はそのW杯最終予選で、3月20日に10試合30得点3失点の、予選3試合を残して世界最速のW杯出場を決めるという最強ぶりを発揮した一方、韓国は予選リーグ1位ながら、4戦4分けで苦戦。ホームでは1勝しか挙げられず、ファンをやきもきさせていた。 しかもやはり日本対ブラジルと同時に裏で行われた10月10日のブラジル戦では、0-5で大敗したことで、韓国はアジアでのランキングを3位から4位に下げる危機に見舞われている。 サッカーの東アジアでの覇権では長らく韓国がトップにいて、これを追う日本代表とは「永遠のライバル」とされていたものが、このところ日本と逆転状態が定着し、逆転はおろか日本に遠く及ばなくなりつつあるという事態に、韓国国内から危機感が叫ばれていたのだが。 「前回の22年カタールW杯でも、日本代表は予選でドイツ、スペインを次々と下す大金星を挙げた一方、最下位のコスタリカに1-0で負けるという大失策も演じています。この時は直前の6月の国際試合で、W杯本大会出場国同士のモロッコにホームで0-3で完敗し、本大会の先行きが危ぶまれていました。日本代表は、明らかにランキングが格下の国や強国には強い一方、同クラスや少し格下の国には弱い傾向があります。理由は相手国が日本代表の研究をしているからです」 相手国の構え次第で勝敗が左右されるようでは、真の強国とは言えない。W杯での優勝を目標に掲げる日本代表だが、現状は相撲で言う関脇~小結辺りというのが正しいのかもしれない。
2025.10.15
10 月 9 日の朝日新聞に興味深い記事が載っていた。「警察から Luup 違反情報共有 来月 7 日開始 利用停止など対応へ」という記事だ(執筆者:板倉大地記者)。 Luup とは、近ごろ街中でよく見かける、白地に⻘緑色の塗装が爽やかなレンタル式電動キックボードである。 はて、「警察と Luup が違反情報を共有」するとはどういうことかと思い記事を読むと、警察が Luup 利用者の交通違反を取り締まった場合、「違反の日時・場所・種別、利用車両のナンバー」という 4 つの情報が警察から Luup に提供され、Luup 側は交通違反を点数化して、一定の基準に達した利用者のアカウントを停止するということらしい。 しかも、これまでは警察が利用者の同意を得られた場合に限って情報を Luup 側に提供していたが、これからはアプリ上で事前に同意していた利用者だけがサービルを利用できる仕組みになるとのこと。 Luup と警察の交通違反情報共有を伝える新聞記事 出典:朝日新聞 2025 年 10 月 9 日朝刊 27 頁 つまり、スマホでアプリをインストールすると、「利用規約に同意しますか」 というチェックボタンを押すことがよくあるが(押さないと、アプリが使えない)、今回も、Luup アプリを使う際に利用規約への同意が求められ、その利用規約の中に「交通違反情報の提供についての同意条項」が追加されるということのようである。 そう思って Luup アプリを見ると、「11 月 5 日の利用規約改定のお知らせ」というところに該当する説明があった。 Luup 利用規約改定のお知らせ 出典:Luup 公式アプリ(iOS 版)より 「行政機関等から当社が必要と判断する個人情報その他の情報の提供を受けることについて、登録希望者が同意するものとします」という内容だ。 あれ、「当社が判断する個人情報その他の情報」とは。「違反の日時・場所・種別、利用車両のナンバー」という 4 つの情報だけではなかったのか(続く)。 (北島純・社会構想大学院大学教授)
2025.10.13
これまで都合6回も東京から大阪まで万博のために通っている。決して嵌っているというわけではないが自分の人生において日本での万博の開催は何度もないことだろうから多少は無理をしてでも時間を割いてせっせと足を運んでいる。 これまでパビリオンの予約の抽選には10回程度当選している。抽選で当たったパビリオン以外にも予約なしの列に並んで30箇所くらいは入場してきた。国のパビリオンで見応えがあったのは断然イタリア館だ。映像で誤魔化すことなく価値のある本物の絵画を展示しており、イタリアの本気さを感じることができた。 一方、企画ものパビリオンで私が最も素晴らしいと感じたのは「GUNDAM NEXTFUTURE PAVILION」だった。パビリオンの外には巨大なガンダムが聳え立つ。どこかで見たような・・・、そう、横浜の山下公園の埠頭にいたあのガンダムが万博内に移動していたのだ。 さて、ガンダムパビリオンでは軌道エレベーターに乗って地球から宇宙へ行くというシチュエーションから始まるのだが映像を見るだけではなくスペースキャビンと呼ばれるエレベーターに乗る。エレベーター内では四方八方の映像に合わせて強い揺れや振動で起こる仕掛けになっている。目的地であるスタージャブローに着くと「宇宙での自給自足」「ビームサーベルを使った宇宙農業」などの紹介がある。スタージャブローには障害物である宇宙デブリの再処理施設がある。軌道上にあるデブリはモビルスーツによって回収される。モビルスーツの平和利用によって宇宙で暮らすための環境整備が進められている。 最後のステージではガンダムがジオングとの戦いに勝利する。高速で目まぐるしく展開する戦闘シーンは迫力満点。戦闘シーンに合わせて床が振動することから臨場感も抜群。 展示や映像での紹介に終始するパビリオンが多い中で「GUNDAM NEXT FUTUREPAVILION」は体感型であり没入感がたまらない。私のようなオールドファンから子供まで嬉々として楽しめ、同時に未来の可能性について考える切欠にもなるだろう。ちなみにガンダムの燃料は夢の発電装置である小型核融合炉とする設定。この核融合炉の技術が確立して実用化されると全世界のエネルギー問題が解決するに違いない。(坂本 雅彦)
2025.10.12
2025.10.09
2025.10.08
2025.10.07
2025.10.04
2025.10.03
コロナ自粛で、仕事が減った2020年頃、契約期間が終了する前に外国人労働者を解雇する事業者が続出した。外国人労働者の雇用主の中には、彼らをいつでも解雇できる存在とみなしているのがいる。 酷いケースでは、静岡県内の建設会社で技能実習生として働いていたベトナム人が、知らない駅に置き去りにされたケースも報告されている。 外国人労働者からすれば、帰国するわけにいかないのだ。彼らの多くが、斡旋ブローカーから100万円近い借金をしている。コロナで出入国制限がされた状況では、出国もままならなかった。 解雇された外国人労働者に異国で野垂れ死しろ、というのか。 この頃から、高級サクランボ「紅王」「佐藤錦」のような農作物の窃盗被害が増えた。現在は減少傾向にあるが、元技能実習生による犯罪も摘発されている。窃盗だけでなく、苗木を傷つけるケースもあった。一部の農家が、技能実習生を奴隷のようにこき使い、殆どが表沙汰になっていないが、若い女性をレイプした事例もあったというから、憎まれるのも当然だが、一部の悪質な雇用主の為に、大勢が迷惑することになる。 本来、外国人労働者を受け入れるに先立って、外国人労働者の人権を侵害する雇用主を厳しく処罰する法整備をしなくてはならなかったのだ。 ところが、人材派遣業者パソナの竹中平蔵前会長のように「日本人は移民を受け入れるべきだ。そして社員をレイオフできる国にするべきだ。外国人はあなたの職を奪わない」と論じた人物が、自民党政府の経済アドバイザーだったのだから、外国人労働者の人権など考えるはずもなく、将来、それがどういう結果になるかの見通しもなかった。 外国人労働者の置かれている典型的な事例を紹介しよう。 アフリカのガボン共和国から日本留学して国立大学の大学院を卒業、ある中堅鉄鋼メーカーに正社員として採用されたアフリカ人が、不当解雇と地位確認を求めた訴訟の判決が9月3日にあった。 原告のガボン人は、会社に暴力事件をでっちあげられ、千葉県警に逮捕され、解雇に応じる示談書にサインをしなければ、拘留が解けないと国選弁護人に脅されたと訴えている。 事件番号:令和6年(ワ)28865号事件 東京地裁民事19部り係。
2025.10.02
2025.10.02






