連載•小説
公正取引委員会は、9月17日に自社製品の製造に必要な金型を下請け業者に無償で保管させていたとして、東証プライム上場の自転車部品会社「シマノ」(堺市)の下請法違反(利益提供要請の禁止)を認定し、業者側への保管費用の支払いを勧告、と報道された。 この報道では、問題になった経緯は明らかでないが、下請け業者から苦情が公取に持ち込まれたのなら仕方ないだろう。この件に限らず、大企業の下請けへの横暴は、日本全体に蔓延している。典型的なのは消費税で、帳簿上部品メーカーに消費税増税分を払ったことにしているが、実際は下請け業者に負担させたりする。輸出メーカーはそのうえ輸出還付金も受け取っている。 9月16日と9月18日に投稿した外国人労働者受け入れを決めた政治家や官僚が、日本語能力検定試験を利権化。巨額の収益を得ているような官僚ビジネスを、公正取引委員会が摘発することは殆どない。 独立行政法人『国際交流基金』が、文科省所管の日本語能力検定試験を独占的に受注し、暴利を貪っているのは、「公正取引法」の「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」に抵触すると思われる。 国際交流基金は、巨額の資金を投入して開発したスーパーコンピューターで、数万人の受験者の合否判定を、速やかに発表することが出来ると豪語。この機能は唯一無二で、試験を独占する根拠としている。だが、スーパーコンピューターの開発資金は国庫から支出されており、2025年だけで117億円余りの税金が国際交流基金に交付されているのだ。 外国人労働者からむしり取る政治家と天下り官僚(上) 9月16日掲載 https://timessha.com/society-incident/gaikokujin250916/ 外国人労働者からむしり取る政治家と天下り官僚(中) 9月18日掲載 https://timessha.com/politics-economy/gaikokujin250918/
2025.09.22
そのあと、俺と母が並んだのは『バーレーン王国館』『国際機関館』『国際連合館』だっ た。 「あっ!大屋根リング!」 母が指さしたバーレーン王国館は、大型船を再現した木製の建物で、大屋根リングのデザ インに似ていた。 「余った大屋根の木で作ったんか?」 「そんな訳ないやろ!」 続いて、国際機関館、国際連合館と、これも見応えがあった。正直、前回見た〇〇館より は面白かった。その〇〇館は本日2時間待ち。君たち!並んでる間にこの3館全部行ける よ! 順調に進んでいた俺と母だったが、突然、足が止まった。 「ひ~暑すぎる!」 母がフードコートに向かった。一つでも多くパビリオンを見たかったが、あまりの暑さに 速攻で入ることにした。 「ここは並ばずに涼めるからええわ~」 「ここはパビリオンちゃうで!」 確かに、建物に入ってもクーラーのありがたさに一々喜ぶという、それも万博の楽しみの 一つになっていた。 「クーラー館ないんかな?」 「ないやろ!」 (つづく)
2025.09.21
サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手が逆転Vに向け気迫の投球を続けている。 日本時間15日にロッキーズ戦(サンディエゴ)に先発し、6回途中3失点。多彩な投球術で相手打線をほんろうした。 佐野氏は「打者に対してのきゅう覚というのが年々増してきているんですよ。球種の多さはもちろん。ドジャースの山本由伸投手のような絶対的な球種はないが、調子の良い時は相手打線を支配できる。そこが凄みです」と絶賛する。 日米通算207勝(16日現在)と勝ち星を積み重ねているダルビッシュ投手が同地区で優勝を狙うドジャースの脅威となっている。
2025.09.21
巨人・田中将大投手がチームの勝利と自身の200勝達成に向けて必死にもがいている。 15日のDeNA戦に先発した田中はバックの好守もあり、5回まで無失点で切り抜けたが6回に2失点し、3敗目を喫した。阿部監督は21日の中日戦(バンテリンドーム)での先発を示唆した。 佐野氏は「ベテランらしくゲームを作るのはさすが。この時期に5回も投げてくれるのは助かる。中盤には配球を変える工夫も見られるが…気になるのはボールにするストレートの見せ方。はっきりとボールになっている」と指摘する。 「慎重になりすぎずにゾーンで勝負! 空振りかファウルを誘うストレートを投げたいですね。インコースの使い方も鍵になるでしょう」 マー君のおたけびを早く見たいものだ。
2025.09.19
1位ホークスと2位ファイターズが手に汗握る優勝争いを繰り広げている。16日時点で2・5ゲーム差、両チームとも残り10数試合だが、直接対決も2試合残っているだけに最後まで目が離せない。 ホークスの優位は明らかだが、佐野氏は「勢いは日本ハム。そして鍵を握るのは3位につけるオリックスでしょう」と指摘。 今季、ホークスは対オリックス戦を15勝3敗2分けといわゆる〝お得意さま〟としていて、残り5試合も対戦が残っている。だが、佐野氏は「CSの存在がオリックスに火をつける。もう負けてはいられない」と苦手意識を必死に払拭したい猛牛軍団の反撃に要注意だという。 一方で、日本ハムはオリックス戦を全試合消化し、最下位ロッテとの対戦が6試合残っている(16日現在)。両チームとも1つの取りこぼしが明暗を分けそうだ。
2025.09.17
2回目の万博に母と行って来た。 といっても、母はその前に友人と「万博フライング」を決行していた為、母だけは3回目 の万博であった。 だが、一回多い位では「万博先輩風」を吹かせるほど単純ではないようで、母は初回の如 き緊張感を出しながらゲートをくぐっていた。 閉会まで1か月ほどだが、前回5月に来場した時とは比べ物にならないほど入場者が多く 、殆どのパビリオンが長蛇の列である。 「万博先輩風」の母は「え~!〇〇館、猛暑のなか2時間待ち!5月の時はすぐ入れたの に。今並んでいる人に並ぶほど面白くないって教えてあげたい!」 と、かなり大きめの独り言をつぶやいた。一見、おせっかいな発言のようだが、膨大なパ ビリオンを効率よく回るには最強のガイドである。勿論、感想は人によって違うが(でも 確かに〇〇館は猛暑で2時間以上並ぶほどではない) 俺は頼もしい「万博の母」と、熱中症にならなさそうな長さの列のパビリオンを探すこと にした。 (つづく)
2025.09.17
弟を背にそわすことも諦めた 少年の目は何を見ている 「気を付け!」のように右手が伸ばされて隠し切れない気概が見える 唇をへの字に結び立って待つ 背なの重さは減じてゆかぬ 順番を待ちて弟を火に送る 終わりて帰るところは持たぬ 弟の右手が腕に重なるを その重なりが黒ずんでいるを まっすぐな視線に何が映ずるか想像さえも俺にはできぬ 先週も触れたNHK文化センター南青山の福島泰樹実作短歌入門。先月の「七首連作」の課題は「ある写真を見て歌え」というものだった。1945年にアメリカ人のジョー・オダネルが撮った「焼き場にて、長崎、1945年」と題された写真だ。オダネルは撮影後、これを封印するが、アメリカでの反核運動の高まりの中、43年ぶりに 2007年、長崎市に寄贈され長崎原爆資料館に展示される。 だらりと垂れた背中の弟が死を象徴している。そして少年の眼差しと姿勢。難しい題材だったが、背景情報から歌を詠まないことを心がけた。あくまでも写真を詠む。それが写真に対する礼儀だと思った。
2025.09.16
歌麿は一時、蔦重のライバルの老舗地本問屋・西村屋に属し、1775(安永4)年に役者絵を描き、 北川豊章の名でデビューした。しかし、当時の西村屋は美人画の鳥居清長に入れ込んでいた。今 も小顔の八頭身美人の絵柄で知られる早熟の新人のせいで、西村屋のラインアップに割り込む 余地がなかったようだ。 間もなく歌麿は西村屋を離れ、恐らく北尾重政の紹介で耕書堂に入ってそこで修業を重ねてゆく 。 西村屋でのデビュー作から5年経った1781(天明元)年、耕書堂からリリースされた、歌麿と同じ 石燕一門の兄弟子・志水燕十の黄表紙『身貌大通神略縁起』に、初めて「歌麿」の名を添えた挿絵 が登場する。ちょうど蔦重が黄表紙・狂歌本・往来物を一気に世に出して勢いに乗り始めた頃だ った。蔦重は31歳、歌麿は恐らく28歳とされる。これがこのコンビの最初の作品とされている。 蔦重は、当時自らブームを作り出した狂歌絵本の挿絵を歌麿に任せようとしたようだ。そこで狂 歌界のキーマン・大田南畝が主宰する錚々たる面子が集まるサロンに歌麿を連れていき、「ウチ の若手のホープ、喜多川歌麿です。どうか可愛がってやってください」とばかりに面通しをさせ た。 それを伺わせる歌麿の売り込みチラシの現物が残っている。何と、南畝の判取帳(支払いの帳簿 )にはさんであったのだ。(つづく)
2025.09.15
球界の盟主・巨人にとってはほろ苦いシーズンだった。 2024年オフにはソフトバンクからFA権を行使した甲斐拓也やストッパーのマルチネスを中日から補強し、開幕前には各評論家から「V候補1番手」にあげられたが、主力のケガなどでチームの流れを生み出すことができなかった。 CSでは「やっぱり巨人ということにはなると思います」と佐野氏は屈辱を晴らすべく、巨人が燃えると見る。 その中でポイントとなるのは「坂本勇人の起用法ということになると思います」と指摘。 理由に関しては「正直、春先、6月とバッティングを見たときには全然調子が良くなかった。ただ、最近の打撃を見ると、結構、感じがよくなってきてるんですよ。僕は使ったほうがいいと思う」 現在は一発の魅力あるリチャードがサードを守っているが「3連戦の起用法で言えば、坂本が2試合先発、リチャードが1試合先発する形のほうが機能すると思います」(佐野氏)。ベテランの底力が虎退治のカギを握りそうだ。
2025.09.14
ロイター通信よると今月3日、米グーグルのデータ収集を巡り、利用者が拒否していた にもかかわらず、収集を続けていたと同社を訴えた集団訴訟で、米西部カリフォルニア州 の連邦裁判所は同社に日本円にして約630億円を支払うよう命じる判決が出されたと報じ られた。 原告はデータ収集を拒否する設定にしていたがGoogleが関連する他のアプリなどを通じ て原告のデータ収集を続けていたとして2020年に提訴していた。裁判所がGoogleによる原 告に対するプライバンシー侵害を認めた形となる。 データの管理や扱いが社会的に厳格化されていく風潮は悪いことではない。ただ、米国 ありがちな巨額な賠償判決は話題作りが先行し聊か度が過ぎると感じていた。今回の判決 もそのような宣伝的で判決を目立たせる意味合いのものかと思ったが判決内容をよく見る とどうやらそうではなさそうだ。 判決の対象となるGoogleの利用者でプライバシー侵害が認められる者は9800万人である ことが認定されている。となると、判決によって受け取れる一人当たりの賠償金は約600 円。しかも、Googleは控訴する方針を示している。 この裁判は被害者の損失を満たそうとするものではない。どこまでがプライバシーの侵 害にあたるのか、プライバシーを侵害されたらどうすれば良いのかを問題提起し糸口を見 出すフラグなのだろう。基本データや家族構成や交友関係、趣味嗜好、生活パターンなど スマホやPCを通じて収集された個人データは大きな価値を持ち、時には詐欺などの犯罪に も利用される。巨大IT企業に対する司法や社会が厳しい目を向けることは一定の監視機能 を持つ。AIは有価物を無償で学習し活用しているのが現状であるし、それを許諾なしに出 来てしまっている。過剰な制限は自由を奪い社会の進展を阻害する恐れがあることから適 度な制限と監視が重要である。 私にとって630億円は巨額であるがGoogleにとっては私が600円に抱く印象と同じなの かもしれない。そうであっても控訴するということはGoogleは収集したデータと個人を結 び付けているという印象をどうしても払拭する必要があるからなのだろう。(坂本 雅彦)
2025.09.14








