政治•経済

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高市早苗新総裁の青いスーツ
高市早苗新総裁の青いスーツ

自民党総裁選を制した高市早苗・前経済安保相。ついに「日本史上初の女性首相」が誕生する。その高市氏が総裁選で着ていた勝負服が青いスーツだ。 総裁選当日の高市早苗候補 出典:自由民主党公式サイト 実はこのスーツの「青色」、高市氏の格別な思いが込められている。高市氏が尊敬する政治家はマーガレット・サッチャー。1979年に「英国史上初の女性宰相」になったサッチャーが愛用していたのがウルトラマリンブルーのスーツだった。英国保守党のイメージカラーである。ウルトラマリンブルー(群青色)という名前は、かつてアフガニスタンから地中海を越えてヨーロッパに輸入されていた希少な顔料に由来する。英国王室公式色のロイヤルブルーも同系色だ。 英国議会で野党を論破するサッチャー首相 出典:マーガレット・サッチャー財団 もう一つある。高市氏は20代の頃に渡米し、パトリシア・シュローダー下院議員(民主党)の政策立案を支えるスタッフ(Congressional Fellow)を務めていた。 シュローダーといえば1987年の大統領選挙で、当時の民主党有力候補だったゲイリー・ハート上院議員が不倫スキャンダルで撤退した後、「米国史上初の女性大統領」を目指して出馬を模索した人物。 しかし、「ガラスの天井」は厚かった。出馬断念を余儀なくされたシュローダーは記者会見で図らずも涙を流す。その時に着ていたのがブルーのスーツだった。 出馬断念会見で落涙するシュローダー下院議員 出典:C・SPAN それから38年。サッチャーやシュローダーと同じ青色のスーツを着た高市氏が、ついに「日本初の女性首相」の座を掴んだ。 (北島純・社会構想大学院大学教授)

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2025.10.06

積極財政だけでは、景気は良くならない
積極財政だけでは、景気は良くならない

自民党の総裁選挙が4日に投開票され、高市早苗前経済安全保障相(64)が選出された。初の女性総裁の誕生である。 他の候補者に比べて、景気対策にはっきりした口調で意見を述べていた明快さが、人気の理由で支持されたのだろう。 高市新総裁は、どうすれば経済を成長軌道に乗せ、失われた30年を取り戻せるのか、これまで日本中の誰にも分からなかった難問に立ち向かうことになる。 積極財政、即ち政府支出の増大による公共事業等で需要を増やし、景気を良くしようとするのは、景気対策として誰でも思いつく初歩的な対策だ。一方、高市新総裁は、金利については、「利上げはアホ」と発言しており、金利上昇は、景気に良くないという認識のようだ。 だが、インフレを抑制するには利上げは効果的なのだ。 筆者は、もしかしたら、高市氏は、「流動性の罠」英: liquidity trapという初歩的な経済用語を知らないのではないか?と思った。新総裁就任会見で、高市氏に景気対策を聞いた記者の質問にも出ていないので、マスコミも「流動性の罠」について認識していないようであり、彼らの取材源の財務官僚やエコノミストが問題にしなかったことを意味するのだろう。 流動性の罠とは、「景気刺激策として金融政策が行われる時、利子率が著しく低下している条件の下では、それ以上マネタリーベースを増やしても、もはや投資を増やす効果が得られないという状態のこと」 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)参照』であり、あまりにも金利が低いと金融緩和でお金を増やしても、投資に向かわず、投機にお金が流れていく状態であり、金融緩和や政府支出増大による景気刺激効果がなくなることを意味する。 日銀金利は、三重野康総裁の末期の93年に2%以下になって以降、今日まで2%を超えることは一度もなかった。これは世界の経済史においてかつてなかった実験的経済政策だった。そして、その頃から日本経済の成長は止まっているのである。 アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は、リーマンショックやコロナ対策で、一時的に超低金利政策を取ることはあっても、ある程度の時期が過ぎると、2%以上の金利に戻している。トランプ米大統領はそれが不満で、FRBを脅して低金利を指示していたことが伝えられる。トランプ米大統領の経済対策も高市新総裁と同じレベルなのだろう。 (青山みつお)

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2025.10.06

さとうさおり都議が続ける千代田区議への攻撃の裏に・・・②
さとうさおり都議が続ける千代田区議への攻撃の裏に・・・②

さて、千代田区都議選に当選したさとうさおり氏は7月4日千代田区議会の最終日に「当選 のあいさつ」と称して区議の下を訪問している。その時に発生した些細なアクシデントが さとうさおり氏のYouTube動画のエサにされてしまう。さとうさおり氏は小枝すみ子区議 の許可を得て会派室を訪問したのだが、小枝氏との面談後に許可なく他の会派室への訪問 を行おうとした。そのひとつが国民民主党会派の田中えりか区議の部屋だった。田中えり か区議は事前のアポイントも事務局からの連絡もなかったことから在室はしていたものの 面談を断った。田中えりか区議のSNSでの説明によると、執務中に閉まっている扉をノッ クとほぼ同時に唐突に開けられたことによって動揺させられ、その行為が非礼だと感じた こと、更に、その日は区議会の本会議やら国民民主党の党務やらでスケジュールがひっ迫 していたことをその理由だとしている。一方、面談を断られたさとうさおり氏の怒りは収 まらない。都議と区議は主従関係にはないが、都議が区議に対しヒエラルキー的に上位だ と勘違いしていたのかもしれない。さとうさおり氏は「議員ってそんなに偉かった?」と いうYouTube動画を公開し田中えりか氏によって嫌がらせをうけた被害者の体を装い発信 した。この動画は多くの切り抜き動画もつくられてYouTube上で拡散した。田中えりか区 議を攻撃する動画がバズったことに味をしめたと思われるさとうさおり氏はその後も「公 権力の使い方が酷すぎる。【党本部•都連・議員の圧力】」という動画も公開。田中えりか 氏だけでは物足りなくなったのか今度は国民民主党までも攻撃しだした。問題の原因はさ とうさおり氏によるアポなし訪問であるにも関わらず区議による嫌がらせだと論点をすり 替えて対立軸を誤魔化す。さとうさおり氏による歪んだ発信によって田中えりか区議への SNS上での誹謗中傷はエスカレートする。田中えりか区議のYouTubeやインスタグラムは さとうさおり氏の発信により煽られた人たちからの攻撃に晒されコメント欄を閉じざるを 得なくなった。田中えりか区議はSNSで自身に投げつけられる心無い一方的な数々の非難 を目にするようになる。中には犯罪を想起させるようなコメントも見受けられ身の危険を 感じるようになり7月10日になって止む無く警察に相談している。併せて、田中えりか区議 の議員控室には安全上の配慮としてインターホンが設置されるに至った。 さとうさおり氏がここまで執拗に田中えりか氏を攻撃するのは単なる個人的な恨みから なのか、それともYouTube動画がバズったのでその報酬に目が眩んだのか、それとも他に 何か理由があるのか。 現在は公人であるさとうさおり氏が教唆扇動などの危険を冒してまで田中えりか区議を 執拗に攻撃しているのには政治的な別の思惑があるという話が実しやかに聞こえてきた。 実は、さとうさおり氏を陰で焚きつけている人たちがいるという。かつて小池百合子都知 事が言っていたが、未だに千代田区議会には「黒いネズミ」がいるようだ。(つづく) (紅 良作)

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2025.10.05

さとうさおり都議が続ける千代田区議への攻撃の裏に・・・①
さとうさおり都議が続ける千代田区議への攻撃の裏に・・・①

令和7年6月22日に執行された東京都議会議員選挙の千代田区で無所属のYouTuberさと うさおり氏が都民ファーストの現職平慶翔氏と自民党の林則行氏を僅差で破って当選する という番狂わせが起きた。当選ラインが7千票程というハードルの低さが招いた結果であ る。令和5年の千代田区議会議員選挙でNHK党の公認で立候補したさとうさおり氏の得票 は当選ラインの半分にも満たない僅か291票であったことから凄まじく躍進したことにな る。その原動力となったのがさとうさおり氏のYouTubeでの発信である。昨今よくみられ る煽り系というのだろうか、さとうさおり氏のYouTubeチャンネルには大袈裟なサムネイ ルで視聴者を釣るようなサムネイルが並ぶ。代表的かつ象徴的なものがこれ、「税金の闇 を暴いたら政府から嫌がらせが始まりました、消されるかもしれません」というタイトル の動画。なんと138万回も再生されている。007気取りのタイトルであるが視聴してみると 取るに足りないしょうもない内容。さとうさおり氏がオフ会などを開いた収入を政治資金 収支報告書のどこに計上するかを選管に問い合わせたところ「その他の収入」に計上する べきであると回答を得た。そのように記入して提出した後に役人から「その他の収入では なくその他の事業収入に計上するように訂正してください」という連絡があったという内 容。ただそれだけのことで「税金の闇を暴いた」と言い、「政府から嫌がらせ受けた」と 国を悪に仕立て、「消されるかもしれない」と煽る、凡そさとうさおり氏のお決まりのパ ターンなのだろう。仮想悪を仕立てて被害者を装い、仮想悪と戦う被害者の自分は正義だ というパターンの動画は良くバズる。石丸伸二氏も同様の手法だと言えなくもない。さと うさおり氏のYouTubeチャンネルの登録者はこの動画以降に急増し50万人に上っている。 発信力を増したさとうさおり氏は現実的に選挙でも大きく票を伸ばすことに成功した。日 本人の倫理観はいったいどこへ行ってしまったのだろうか、実に嘆かわしい。(つづく) (紅 良作)

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2025.10.03

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