社会•事件 セクハラに耐える女性経営者
セクハラに耐える女性経営者
社会•事件

2024/12/16

スタートアップ企業の危ない現実

今年7月「過去1年間にセクハラ被害を経験した女性起業家が
52・4%」というインターネットによるスタートアップ業界の現状につい
ての調査結果が発表された。
回答した女性153人のうち47・7%、女性起業家に限定すると
52・4%が「過去1年以内にセクハラ被害を受けた」と回答したのである
。被害の内容は不適切な発言や身体的接触のほか、望まない関係や見返りを
強要される「対価型セクハラ」が30%に上った。ザックリ言えば、「カネ
を出すからやらせろ」という時代劇に登場する悪徳高利貸しのような言動が
乱立している。

「スタートアップ」は革新的なビジネスを生み出そうとするため、リスクを
取って短期間での成長を目指す。そのため金融機関よりも個人投資家やベン
チャーキャピタル(VC)などから資金を調達するのが一般的だ。
「業界内で著名な個人投資家から、『投資するから月100万円で愛人関係
を結ぼうよ』と言われたというケースをみると、女性CEOが準備していた事
業計画書もろくに見ずに、いきなりこう切り出されたという話や、会社経営
の窮状を訴えた際、『500万円出すからやらせろ』と言われたケースもあ
ります」(カウンセラー)
スタートアップは投資家からの資金調達を繰り返しながら成長し、ほぼ
10年でIPO(新規上場)や事業の合併・買収(M&A)を目指すが、ここま
でこぎつけられるのはごく一部。その入り口で思わぬ壁にぶつかるというの
は日本経済にとってマイナス以外の何物でもない。
そんな折り、女性起業家の支援を事業とする国内VC専業最大手のジャフコ
グループの社内でセクハラ事件が起きた。
「被害を受けたのは女性契約社員で、10月11日に代理人を務める2人の
弁護士が記者会見を開きました。それによると19年12月、同社オフィス
内で開かれた忘年会の後、帰宅しようとした女性をジャフコ幹部の男性Aが『
もう帰るのかよ』と呼び止め、女性のマフラーで首を絞めた。男性社員Bはそ
の間に女性の体を触るなど強制的にわいせつ行為に及んだのです。女性は会

社の人事担当に被害を通報し、セクハラと認定されたAについては、5営業日
の出勤停止と出勤停止期間中の無給。Bには減給という処分が下ったのです
」(同)
国が投資額を2027年度までに10兆円規模にすると打ち出す「スター
トアップ5カ年計画」など、本格的な支援が始まるなかで、こんなことが起
きているようでは、日本経済は停滞したままだろう。

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