社会•事件 投資セミナー『神藤塾』の関係者が、鎌倉市の介護保険事業者に指定された理由
投資セミナー『神藤塾』の関係者が、鎌倉市の介護保険事業者に指定された理由
社会•事件

2025/10/20

 今月26日に市長選挙が行われる鎌倉市(松尾崇市長)で、「詐欺グループの関係者が、介護保険ビジネスに参入している」という告発があった。

告発者によれば、「インターネットの複数のサイトで投資詐欺ではないか? との批判を受けていた投資セミナー『神藤塾』塾長の神藤真也氏が、2019年に松尾鎌倉市長から介護保険指定事業者の指定を受け、介護保険ビジネスを手広く運営している」という。

松尾鎌倉市長から介護保険指定事業者の指定を受けた(株)SPSの石田雄嗣代表は、かつて「最高日給が1300万円なんです」「生徒さん方の(稼がせた)累計が3億5千万円」「58年間、    上流階級の間だけで使われてきたノウハウ」といったキャッチフレーズで、必ず儲かる方法を講義していた『神藤塾』の看板講師・神藤真也その人なのだという。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm31335512

『ヒラックス大町』(地域密着型通所介護、通所型サービス)や『ヒラックス訪問介護大町』(訪問型サービス)の運営母体である(株)SPS(石田雄嗣代表)のメールに、「神藤塾塾長だった神藤真也氏(下写真)は、石田さんじゃないのですか」という質問を送信すると、以下の返事が返ってきた。

神藤塾塾長だった頃の(株)SPS石田代表

「約9年前、私が『神藤真也』という名前で登場していた動画コンテンツは、当時演者として依頼を受け出演したものであり、実際のコンテンツ設計や運営、販売、サポート対応等に関する責任は、別の法人が担っておりました。また、販売元との契約に基づき、私自身が販売主体であったり、ノウハウ提供者としての実態があったわけではありません。顧客との間でトラブルが生じた件についても、私が直接責任を負う立場ではなかったものの、関係する範囲で誠実に返金等の対応を行ってまいりました。

なお、返金のご要望があった案件についてはすべて対応を完了しており、いずれも訴訟などの法的トラブルに発展することなく、既に解決済みであることをご報告申し上げます」

自分は雇われ講師に過ぎず、神藤塾の運営は別法人なので、責任を負う立場にはなかったという。それなら、返金も別法人がすべきであり、神藤こと石田代表は返金することはなかったはずだ。

 調べてみると、(株)SPSも、2020年に大阪の弁護士から損害賠償請求訴訟を提訴されていたことが判った。原告は、神藤塾とは別の儲け話を信じ、200万円以上の金員を振り込んでしまい、返金を求めていた。

 (株)SPSの代理人だった深澤生弁護士の答弁書は、「被告SPSは、原告が主張する『●●●●』を運営していない」、「被告は『●●●●』なる名目で金銭を受け取ったことはない」と主張するも、銀行口座が開示され、(株)SPSの口座に原告から金員が振り込まれたことが証明されると、返金に応じている。

 この裁判について(株)SPSの石田代表に質問すると、「当社が儲け話で金を振り込ませたのではなく、別法人の決済の代行をしていただけです。当社も被害者です」との回答だった。

 (株)SPSが鎌倉市から指定業者に認可された当時の鎌倉市福祉部長だった内海正彦氏を、鎌倉市深沢行政センターに尋ねて聞くと、「書類上、整っていたので問題はないと思う」とのこと。

 「介護の指定業者になるには、どこの自治体でも審査が厳しく、政治家や有力者のコネを利用する者もいると聞きますが」、と水を向けると、内海部長は「鎌倉市においては、その様なことはありません」と、きっぱり否定した。

 内海氏には、2016年に市議会で論議された社会福祉法人『ラファエル会』の不祥事や、2015年に鎌倉市役所内で発覚した生活保護費盗難事件についても尋ねたが、ここでは割愛する。

 もし、鎌倉市が本当に問題ないと思うなら、必ず儲かる投資術を教えてくれる石田SPS代表を鎌倉市の財政顧問にすればいい。

 鎌倉市の財政は火の車。2022年の基本計画では新庁舎整備にかかる「最終経費」は、約170億円と見積もられたが、松尾市長は大幅に上ぶれする可能性に言及。一方、二つのゴミ処理場が老朽化、他県にゴミ処理を依頼した結果、鎌倉市の家庭ゴミの処理費用は全国でも有数の高額となっている(40リットル(LL袋)10枚入りで800円)。

(青山みつお)

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