政治•経済 外国人労働者からむしり取る政治家と天下り官僚(中)
外国人労働者からむしり取る政治家と天下り官僚(中)
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2025/09/18

 9月16日から続く。 https://timessha.com/society-incident/gaikokujin250916/

 

外務省所管の独立行政法人「国際協力機構」(JICA)の「JICAアフリカ・ホームタウン」構想への批判から、8月31日の「石破、辞めろ」デモに約4千人の国民が首相官邸前に集結した。

人手不足を理由に、外国人労働者受け入れ政策を進めた自公政権の下、外国人労働者を搾取する現代の奴隷制度、と評判が悪かった技能実習制度は2024年に廃止されたが、代わりに在留資格対象を拡大した特定技能制度が2019年4月1日に施行され、政府は移民政策ではないと説明してきた。

世界各地で反移民を掲げた極右のデモや暴動が起きる中、日本でも排外主義の兆しがあることは、軽視すべきではない。日本人と結婚した外国人やその家族。日本が好きで自分の意思で来日した外国籍滞在者が不利益を被ることになってはならない。

SNS上で「JICAアフリカ・ホームタウン」構想への批判の声をあげたのが、ナイジェリア人の父と日本人の母のハーフである人気インフルエンサーの細川バレンタイン氏や、エジプト出身のタレントのフィフィ氏であったことは、既に日本に定着している海外出身者も、安易な移民労働者受け入れ政策がもたらす結果に懸念を持っているのだ。

だが、新聞・テレビで、移民労働者問題が真剣に取り上げられることは少ない。なぜなら、取材源である官僚や政治家が、移民問題に向き合おうとしないからだ。その結果、陰謀論や排外主義的言動をする新興保守政党が、岩盤保守層の支持を得て選挙で当選する結果になっている。

前回では、外国人労働者受け入れを決めた政治家や官僚が、日本語能力検定試験を利権化し、利益を得ていると指摘した。日本語能力検定試験は、既存の民間試験団体に任せ、合否判定だけを独立行政法人「国際交流基金」のような公共性の高い事業を実施する団体がすればいいのだが、民間の試験団体を押しのけて試験を独占、高額な受験料や合格証明書発行手数料を受験者から徴収している。

かつての特殊法人と同様、独立行政法人が民間の仕事を奪って、天下り官僚を養う構図は、2002年に暗殺された石井紘基衆議院議員の予言が、いよいよ現実となりつつあると言わざるを得ない。

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