2025/08/12
国家戦略の中枢として、官民から熱い視線が注がれる半導体だが、こうしたなか、三井不動産は7月16日、10月に日本橋エリアに常設のインキュベーション施設を開設予定だと発表した。
これに合わせて産学連携の一般社団法人「RISE-A(ライズ・エー)」を設立し、新事業の創出を促す。
新法人の理事長には2014年にノーベル物理学賞を受賞した、半導体電子工学を専門とする名古屋大学の天野浩教授が就任する予定だ。
「大手デベロッパーと半導体」という組み合わせは意外だが、実は同社は「産業デベロッパー」を標榜し、ライフサイエンス分野、宇宙分野といった「成長産業」への投資を加速させている。実際に17年に生命科学、23年には宇宙の分野で日本橋に施設を開設している。
16日、東京都内で開いた記者会見で天野教授は「半導体産業は『垂直統合』から『水平分業』に変わってきた」と話した。その上で「新しい産業を創るには異分野(の参加者)が集まって議論する場が必要だ」と語った。
インキュベーション施設は、「スルガビル」(東京・中央区)に開設し、イベントや勉強会などを開き、半導体に関する情報収集や協業につながる機会を提供する。ライズ・エーは年100社のペースで会員数を増やす方針だ。
すでに半導体分野ではベルギーの研究機関「imec」や台湾の研究機関「工業技術研究院(ITRI)」など4団体と連携協定を結んだ。
熊本県の台湾積体電路製造(TSMC)の工場付近ではオフィスや研究所などを集積した「サイエンスパーク」の開設を構想している。
同社はライズ・エーをサイエンスパークと連携させる方針のようだ。
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