連載•小説 佐野慈紀のシゲキ的球論  米野球殿堂入りのイチロー氏と現役時代に熱戦の思い出! こん身の投球に〝交わした言葉〟
佐野慈紀のシゲキ的球論  米野球殿堂入りのイチロー氏と現役時代に熱戦の思い出! こん身の投球に〝交わした言葉〟
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2025/08/03

 イチロー氏がオリックス在籍時代に、佐野氏は近鉄バファローズの中継ぎエースとして何度も対戦した。

 

 イチロー氏の思い出について聞くと佐野氏は「初対戦は正直、覚えていないんです。ただ、長岡球場(新潟県)で野茂から放ったプロ初のホームランはブルペンで見ていましたね」と振り返る。

 

 対戦時は「本当に楽しかった。どうやって抑えてやろうか! と。必死でがむしゃらでしたね」と佐野氏。

 

 抑えるには「インコースのギリギリをどうやって振らせるか」(佐野氏)と集中していたそうで、ある時には打ち取って攻守交代ですれ違った際に「佐野さんは僕の時だけすごい(球が)来ますねえ!」と声を掛けられた。佐野氏も「だって楽しいんだもん!」と応じたそうだ。

 

「その言葉を聞いた時に、『僕もピッチャーとして認められたんだ』と感じましたね。ある時には、直球アウトコース低めのベストピッチを「レフトポール際にホームラン打たれましたよ(笑い)。後で、僕が『ポール際(ぎりぎりだった)』と言うと、イチローは『何言ってるんですか佐野さん! 左中間でしたよ!』って」とうれしそうに振り返った。

 

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