政治•経済 岩盤支持層MAGAに広がるトランプ米大統領とエプスタイン事件との関係
岩盤支持層MAGAに広がるトランプ米大統領とエプスタイン事件との関係
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2025/08/02

米調査会社ギャラップによると、共和党支持者のうち、トランプ米大統領を支持する人(MAGA=Make Amereica Great Again=米国を再び偉大に)の割合は89%と依然として高水準にある。だが、関税政策などで諸外国に大ナタを振り回すトランプ米大統領が、アメリカ国内では別の大ナタに斬り殺されようとしている。

6年前のエプスタイン事件と大統領の関係をめぐる報道が相次ぎ、大統領の権威を失墜させようとしているからだ。エプスタイン事件とは何か。

不動産とカジノ経営から億万長者になったトランプ氏は、出世街道をばく進する過程で多くの政財界人と親交を深めていった。その中には怪しげな人物もいたが、そのうちの1人が、数十人の少女に政財界の大物たちのセックスの相手をさせた容疑で起訴され、判決前の2019年8月に拘置所で自殺(享年66)した投資家のエプスタイン氏だった。

 米国では、州によっても異なるが、未成年者に対する性的虐待、未成年者買春斡旋には、最高刑で無期懲役を科されるが、問題は、エプスタイン元被告が後生大事に保管していた「少女買春顧客リスト」の存在だった。

 この中にトランプ氏の名前もあるという報道が、経済紙の雄(保守派のルパート・マードック氏が所有する)ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)やワシントン・ポスト紙で報道されたのだが、トランプ氏がとりわけショックを受けたのは、WSJがこれまでトランプ氏には好意的だったはずのメディア王マードック氏が所有する経済紙だったことだ。

 こうした身内からの疑念噴出で、МAGAの一部からも批判が続出した。アメリカでは、小児性愛は民主党エリートの象徴行為とされ、それを暴くのがトランプ氏の役目だったが、それが裏切られたとして、失望が広がっているからだ。

 ついこの間までトランプ氏の片腕として連邦政府効率化に尽力し、その後、決別した億万長者のイーロン・マスク氏はこう言い切った。

「トランプ氏がエプスタイン関連文書の公開を恐れているのは顧客リストに自分の名前があるからだ」

 幸い?こうした反発がMAGA全体を分裂させるほどには至っていないという見方が優勢だが、さてトランプ氏はどう収拾する?

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