2025/07/05
インバウンドの売上が伸びず低迷と聞けば、巷で流行っている7月5日の大地震の予言のせいかと思いきや、どうやらもっと構造的なものらしい。百貨店の高額消費の落ち込みについてだ。それを受け、例えば高島屋の株価は、年初は1200円台だったものが、4月頃から1100円台に、百貨店の阪急・阪神のエイチ・ツー・オー リテイリングは2200円台だったものが、やはりこのところずっと2000円を切っているからだ。
「高島屋が6月30日に公表した決算では、26年2月期第1四半期の連結営業利益は前年同時期に対し13%マイナスとなる見通しで、5年ぶりの減益となります。大丸・松坂屋のJ・フロントリテイリングも3~5月の四半期が減益で、4月頃からの百貨店株の低迷と符合します。そこで松坂屋の顧客別の店頭売上高を見ると、23年から24年に200%も増えたインバウンドによる売上が、25年は24年に対してマイナス30%。24年が多すぎたということかもしれませんが、この3~5月の月別で見ると、マイナスが11%、33%、42%と拡大中なので、確実にインバウンド消費に陰りが見えていることが分かります」(経済部記者)
さらにインバウンド売上高の中身を見ると、24年は78%を占めていた「高額品」が、25年は66%にダウン。しかも件数では1%増えているのに、単価は31%もダウンしているから、より明確だ。つまり、顕著には見られなくなった中国人の爆買いが、完全に鳴りを潜めたということだ。
もちろん大地震の予言が与える影響も、いくぶんかはあるだろう。だが落ち込みは3月以後に構造かしているので、おそらくはわずか。SNSではこれを受け、「インバウンド」が「貧バウンド」の段階に入ったなどと揶揄されている。
「理由として、為替の問題や中国の景気冷え込みが本格的に反映したといったことが考えられます。また中国でも転売ヤーの問題は以前から規制対象となっていて、これが強化されたのが大きいのでは、といった話もあります」(同前)
それでもインバウンドは沸騰、都心部では多くの外国人を目にするが、彼らがお金を落としてくれないとなれば、何だか恨めしく見えてしまう。
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