2025/05/20
フジテレビの親会社のフジ・メディア・ホールディングスが、大株主でアクティビスト(もの言う株主)の米投資ファンドのダルトン・インベスツメントか推すSBIホールディングスの北尾吉孝氏ら12人を一顧だにせずオール拒否したことで、6月25日に控える株主総会は大荒れになると見られている。
今年の株主総会の集中日は6月27日で、集中率は25.2%で、日本取引所グループによれば集計以来最も低い集中率だとのことだが、いずれにせよ6月の集中日を控えたこの頃は、なにかと株主総会絡みの話題が世間を騒がせる。
その1つが、株主による「面白提案」だ。語り草になっているのは、12年の野村ホールディングスのそれ。
「1人の株主が大量の株主提案を行っていたのですが、その中、『野村ホールディングス』の名前を『野菜ホールディングス』にせよ、というものがあったのです。その際、野村の営業マンは初対面の人に、『野菜、ヘルシー、ダイエットと覚えて下さい』と前置きして自己紹介するよう定款に定めよ、としたのだから、笑いを誘って和ませます。社名での面白提案では、23年の『いよぎんホールディングス』で、『いよぎん内部留保第一主義リアルエステート』にというものもありましたが、これなどは笑いと同時に強烈な皮肉を感じさせました」(経済誌編集者)
今年もこの手の話題は尽きないだろうが、まずは15日に「三菱東京UFJフィナンシャル・グループ」で出た。「フィナンシャル・グループ」の「・」を取れというものだ。いわく「フィナンシャルグループ」を名乗る会社は数社あれど、「・」を付けているのは同社だけで、「粋がっているようで不体裁」だというのだ。
だがただ勝手にそう言っているだけではない。前置きとして、行員による貸金庫盗難事件、傘下証券で顧客情報を勝手に共有して金融庁からお叱りを受けた件を踏まえての上だから、「確かに」と思わせるところだある。そして「画竜点睛の点ではなく汚点に近い」と続くと、サラリーマン川柳の傑作を思わせる皮肉の冴えが光る。
そして本番の株主総会では、阪急阪神ホールディングスでは、熱心なタイガースファンが阪神タイガース成績に基づいた好悪の質問をし、バンダイナムコホールディングスでは時代に適ったコスプレイヤーが出現し、「株主フェス」と呼ばれるのが毎度恒例。
経営陣にとっては株主総会は1年の間で越えるべき最大の山場で、直前は株主との間での攻防が繰り広げられて大変な時期なのだが、面白提案のニュースを見ると、その時期が近づいて来たのだな思わせ、季節の風物詩のごとくに映る。
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