2025/05/20
悪いジョーク?同性愛行為を死刑とする国UAEの首都に7番目のディズニー・テーマパークを造るとは
(写真 アブダビ市のスカイライン Wikipediaより)
ウォルト・ディズニー・カンパニー(以下:ディズニー)は、7番目のテーマパーク・リゾートをアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに建設すると発表した。いつオープンするかは発表されていないが、ディズニーは現在、アナハイム、オーランド、パリ、東京、香港、上海に6つのテーマパークを展開している。このテーマパークは、アブダビを拠点とする開発会社ミラールによって建設・運営される。これは悪いジョークとしか思えない。よく言ってダブルスタンダードだ。ディズニーは世界でも特にジェンダー・イデオロギーやLGBTQに迎合する企業だが、UAEは、同性愛行為を死刑とする国である。
UAEでは、男女を含む「他人との不自然な性行為」を禁止する法律により、同性間の性行為を禁じている。性的少数派を支援する英慈善団体「ヒューマン・ディグニティー・トラスト(HDT)」によれば、この法律により最高で14年の刑罰が科されるが、シャリア(イスラム法)で裁かれると死刑もありうる。2022年には、UAEのメディア規制局がレズビアンのキャラクター2人がキスをするディズニーとピクサーのアニメ映画「ライトイヤー」を上映禁止にしたことがある。ディズニーは22年にフロリダ州で可決された「教育における親の権利」法案をめぐって、保守派のロン・デサンティス知事を訴えたことがある。この法案は「ゲイと言ってはいけない」法案と批判され、幼稚園から小学3年生までの子供への性自認と性的指向に関する指導を禁止するというものだった。保守系サイトは、「デサンティスを悪者扱いしたディズニーが、“ゲイと言ってはいけない”アブダビにパークを建設予定」と、都合のいいときだけ進歩的なアジェンダを推進する一方で、カネのためには、他の場所で価値観を変えるディズニーのブルスタンダードにダメ出しをした。ディズニーのプレスリリースは、≪このウォーターフロント・リゾートは、エンターテインメントとレジャーの世界的な目的地であるヤス島に位置し、中東、アフリカ、インド、アジア、欧州など世界各地からの旅行者をつなぐ。この7つ目のディズニー・テーマパーク・リゾートで、ディズニーの象徴的なストーリー、キャラクター、アトラクションは、アブダビの活気ある文化、素晴らしい海岸線、息をのむような建築物と融合される≫としている。
これに対し、ディズニーのファンサイト「インサイド・ザ・マジック」は、LGBTQだけでなくユダヤ人観光客のセキュリティーについても懸念を示した。昨年就任したディズニーのボブ・アイガーCEOは、政治から手を引くことを誓ったが、同社はその後もテーマパークでLGBTQのイベント「プライド・ナイト」を開催し続け、ヒューマン・ライツ・キャンペーン(米LGBTQのアドボカシー・グループ)の企業平等指数では満点を獲得している。
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