連載•小説 好評連載 椎野礼仁(しいのれいにん)の『TANKA de 爺さん』     第4回
好評連載 椎野礼仁(しいのれいにん)の『TANKA de 爺さん』     第4回
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2025/04/21

都立南高校二年 椎野礼仁(ラグビー部)その2

 

「親戚の東大生に勉強を見てもらってるの」と問わず語りに

ポッキーを両の端からかじっていく 唇ちかづく目が閉じられる

チャイムまでわずかな時間をむさぼった 純情可憐な高校生は

抱きしめた背中で右手の時計見た わずかな動きのつもりだった

少女というこわれやすさを知りもせで十七の春 取り戻せない

あの日にはすれ違う人がことごとく君に見えた 涙の目には

「逮捕されたんだって」と電話口「学生運動も悪くはないけど・・・」

東大の民青キャップのケンチャンと一緒になったとうわさに聞いた

 

 60年前の高校生や学生運動のことがわからないと、最後の2首は歌意がつかめないかもしれないと思いつつ、あえて書きっぱなしにします。説明がないとわからない歌なんて、しょせん駄作ですね。

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