社会•事件 ネットゲーム 子どもが犯罪に遭う危険性高く 親や学校が注意を
ネットゲーム 子どもが犯罪に遭う危険性高く 親や学校が注意を
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2025/04/08

 インターネット上のオンラインゲームを介して犯罪被害に遭った子供が2024年、全国で98人に上ることが警察庁のまとめで分かった。中高生だけではなく、小学生の被害も目立つ。オンラインゲームは世界中の誰とでもつながることが可能で、いじめ等によって学校に居場所のない子供らにとってはメリットもあるが、凶悪犯罪につながるなど事態は深刻化しており、家庭や学校がゲームに潜む危険性をしっかり子供に認識させる必要がある。

▼昨年は98人の子供が犯罪に

警察庁が3月に公表した統計によると、2024年の1年間でSNSの利用をきっかけに犯罪に遭ったことが確認された18歳未満の子供は計1486人。このうち、オンラインゲームがきっかけのケースは、前年より9人多い98人だった。世代での内訳は、高校生が18人、中学生が56人、小学生が22人などだった。

オンラインゲームの特徴は、ただゲームを楽しめるだけではなく、ネットを通じてボイスチャットやメッセージを交換する機能が付いていることだ。このため、匿名の相手と簡単にやり取りができてしまい、ゲーム内で同じ空間を共有することで生まれる仲間意識や、ゲーム上級者に子供が抱く憧れの念が悪用されるなどし、犯罪に巻き込まれるケースが少なくないという。

▼凶悪事件も

東京都内の16歳の女子高生が愛知県内の民家で見つかった事件では、この家に住む男が死体遺棄容疑で逮捕されたが、女子高生は「ネットゲームで知り合った男性宅に泊まりに行く」と家族に伝えていたという。男は逮捕後の警察の調べに対し、「ゲームで口論になって刺した」と供述しているとされる。まだ刑事事件として男が逮捕されて間もなく、真実は今後解明されるはずだが、オンラインゲームで2人が知り合わなければ、16歳の尊い命が奪われずにすんだのは間違いないはずといえよう。

ほかにも、今年1月には、オンラインゲームで知り合った男に誘われてミャンマーに渡航した男子高校生が特殊詐欺事件に加担したケースも判明しており、ゲームが悪質な重大犯罪に手を染める入り口になっている実態が浮き彫りとなっている。

ゲーム自体が悪いわけではない。ゲームをきっかけに、安易に個人情報を流さないなど、しっかりと常識的なルールを家庭や学校で子供に教えることが不可欠だ。親や学校は、不審に思ったらすぐに警察に連絡することも重要で、大人が子供を犯罪から守る責任をしっかり果たすべきだろう。

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