2025/04/05
著者であるトーマスロックリー氏による自作自演行為が発覚
(写真 トーマスロックリー氏)
トーマスロックリー氏の生み出した凡そ学術的ではない弥助像が世界中に広まりつつある。弥助に関してのみならず誤った世相や慣習まで一緒に広めることになってしまっている。「当時の日本では黒人は差別されておらず、むしろ尊敬されていた。なぜなら日本の寺院では仏像が黒く描かれていたからだ」という記述があるがイエズス会日本年報には「家臣に弥助をどう処分するかを聞かれた光秀は、『黒奴は動物で何も知らず、また日本人でもない故、これを殺さず』として、南蛮寺と命じた」とあることから寧ろ差別されていたのではないかとも思える。トーマスロックリー氏の作品には明らかな憶測が断定的に著わされており多くの批判を受ける要因となっている。
インターネット上では活発な議論がされつつも論点が独り歩きし問題をややこしくしている。「弥助の存在が日本国内の名士の間で黒人奴隷を持つ流行となった」という真偽不確かな記述がいつの間にか「日本が黒人奴隷制度を世界に広めるきっかけを作った」などと内容が変貌をしている。誤った情報はセンセーショナルであるほど独り歩きするものだ。
トーマスロックリー氏は日本大学准教授とはいえ語学教師である。歴史家としての実績は乏しい。当該の弥助に関する著述を学者として記したのであれば大いに問題があるが小説であることを前提としていればここまで大きな問題にはならなかったであろう。憶測と空想に裏付けはない。トーマスロックリー氏は自身の未発表の論文や弥助に関する著書を引用先としてWikipediaなどの編集を自分で行ったことが問題をこじらせた。弥助に関するWikipedia情報をトーマスロックリー氏が作成し、情報の根拠とする引用先を自身の未発表論文や自身の著作とし、アリバイ工作を行った。フィクションを裏付けるのはフィクションしかない。トーマスロックリー氏は約3年間にわたWikipediaの弥助に関しての情報を独占することで自書の内容を正当化しようとした。もしこのような行為がバレずに史実化することが可能なら歴史の改ざんは容易に為せることということになる。当然、隠し切れずにトーマスロックリー氏の行為は発覚し非難を浴びている。
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