政治•経済 皇室典範の改正案の焦点とは(短期緊急連載③) 現役参議院議員秘書  紅 良作
皇室典範の改正案の焦点とは(短期緊急連載③) 現役参議院議員秘書  紅 良作
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2025/03/24

「結婚後も女性皇族」の実現を目指す

 一方、女性皇族が婚姻後も皇族として残られることが女系天皇の容認に繋がるのではないかという意見も見受けられる。皇位継承は男系男子であるべきだと思料するが、皇位継承と皇族数の減少対策とは分けて考えても良いのではないか。平成17年に有識者会議の報告書が出されたことについて天皇誕生日の記者会見で「有識者会議が、『女性・女系天皇』容認の方針を打ち出しました。陛下は、これまで皇室の中で女性が果たしてきた役割を含め、皇室の伝統とその将来にはついてどのようにお考えになっているかお聞かせください」という質問に対して、上皇陛下は「天皇及び皇族は、国民と苦楽を共にすることに努め、国民の幸せを願いつつ務めを果たしていくことが、皇室の在り方として望ましいことであり、またこの在り方が皇室の伝統ではないかと考えているということです。女性皇族の存在は、実質的な仕事に加え、公的な場においても私的な場においても、その場の空気に優しさと温かさを与え、人々の善意や勇気に働きかけるという、非常に良い要素を含んでいると感じています」とお答えになられた。つまり、上皇陛下は男系男子で繋いできた伝統よりも広義の意味で『国民と苦楽を共にし、幸せを願う』ことが伝統であると示された。上皇陛下は皇位継承に関わる男女の議論は狭義なものであるという認識を示されたのではないだろうか。男女皇族の役割は同じであると承知するが、天皇陛下の活動を支えることや歌会始など皇室の伝統行事や宮中祭祀に参加されるほか一般参賀や園遊会にも参列される。また、公務として学術や文化、スポーツに関わる多くの団体や組織の役員に就かれたり、催しに出席されている。皇族の現状を鑑みて様々な公務の継続を困難にしないためにも一人でも多くの内親王、女王にお残り頂く手立てを尽くす必要があると思料する。よって、内親王・女王が婚姻後も皇族の身分を保持することとすることは有効な方策のひとつなのではないだろうか。(つづく)

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