2025/03/20
なんともむなしい限り、G20 薄れるばかりの存在感
2月26日、南アフリカのケープタウンで開幕されたG20財務相・中央銀行総裁会議には、アメリカなど主要国閣僚が欠席した。すでにG7からオブザーバー格だったBRICSのロシアが外され、ついで中国も遠ざけられ、G7は観光を兼ねたような恒例行事になった。G20は米国、日本に加えて仏、英、独、伊、加のG7と欧州連合(EU)代表が入る。これに、新興11カ国、BRICSの5カ国=ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)、南アフリカ(South Africa)とアルゼンチン、オーストラリア、インドネシア、メキシコ、韓国、サウジアラビア、トルコが加わり、1999年より20カ国によって地域財務大臣・中央銀行総裁会議が開催されてきた。国際通貨基金や世界銀行、国際エネルギー機関、欧州中央銀行など、関係する国際機関も参加しているが、仲間を増やし、国連にかわる中核的機構に押し上げようとしてきたG20も、形骸化が激しく、とくにインド、トルコ、オーストラリアの間で意見がまとまるはずもない。
南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は開幕演説で、「世界的に不確実性が高まり、緊張が激化している今、G20の協力はこれまで以上に重要だ。多国間主義の衰退は世界的な成長と安定への脅威だ」と述べた。が、トランプ政権はDEI(包括性)撲滅路線だから、南アが黒人を優遇し、白人を差別したなどと批判を強めている。G20外相会合に続き、今回の財務相会合でも米国の閣僚は出席しなかった。日本も副大臣を派遣したもののカナダも閣僚の出席を見合わせ、EUも閣僚級は現地訪問をとりやめた。そればかりかインドや中国、ブラジル、メキシコなども閣僚を派遣しなかった。こうなるともはや「G20、馬糞の川流れ」になりつつあるのかもしれない。
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