2025/03/20
青天井の様相を呈してきた〝トランプ関税〟の恐怖
(写真 メガスポーツ店HPより引用)
トランプ政権の追加関税により、日本の中枢産業からその派生品までに大きな負担がかかることになりそうだ。たとえば、メーカー最大手のトヨタは、日本から米国に向けて年間約55万台を輸出しており、ほぼ同規模の台数をメキシコやカナダでも生産し米国市場に投入しているとみられる。トヨタ車にトランプ関税がかかると、新たに最大で約1兆円の支払いが生じる計算になるが、同社は営業利益も5兆円規模と大きいため、他社と比較するとその影響はまだ限定的と言える。一方、マツダやスバルなどの中堅メーカーは利益規模に占める関税負担が大きく、非常に厳しい水準となる。トランプ関税の発動は、自動車だけでなく、鉄鋼やアルミ(10%→25%)ばかりか野球用品や釣り具も対象になる。日本政府は武藤容治経済産業相が訪米して適用除外の道を探ったが、受け入れられなかった。今回は鉄鋼の派生品167品目と、アルミの派生品123品目も関税の対象に追加された。ボルトやナットのような機械部品から野球用品や釣り具など幅広い製品が指定されている。一義的には関税の負担は輸入側が負うが、米国製品と比べて日本製品の価格が上がれば取引の減少につながりかねない。
日本への影響を試算した財務省の貿易統計によると、2024年の日本から米国への鉄鋼の輸出金額は3026億円、アルミとその合金は245億円。それぞれの海外輸出全体に占める割合は6.9%と12.3%だった。これだけでも影響が微少とは言いがたく、今回関税の対象に追加された「派生品」を加えるとより広範な影響が及ぶことになる。
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