社会•事件 保険会社の取り分は競馬の胴元より多く、最悪の博打宝くじを上回るときもある?!
保険会社の取り分は競馬の胴元より多く、最悪の博打宝くじを上回るときもある?!
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2025/03/14

だから保険会社はやめられない!馬券や宝くじを大幅に上回る、史上最大級の〝胴元取り分〟

 保険商品の設計に関わっている専門家によると、「医療保険」の保険料には30%程度の保険会社の経費などが含まれているという。競馬の場合、馬券代の約25%が運営側の(税金も含む)経費等に回り、残りの約75%が賞金になるので、「医療保険に加入すると馬券を買うより損失が出やすい」という結論になる。良心的な保険会社と言われるライフネット生命の2022年度決算説明資料(23年5月11日)には、「粗利率」が記載されている。これは、保険料から各種給付金を支払い、将来の給付金支払いのために一定額を積み立てた後、会社側に残るカネの割合だ。

 この粗利率が20年度は43%、21年度は44%、22年度は39%(新型コロナウイルス禍の影響を除くと46%)となっている。

 ライフネット生命でも粗利率から逆算すると、給付に回るカネの割合は、コロナの影響を除けば55%前後であり、馬券を買うより不利だ。ライフネット生命以外の保険会社は、保険料の内訳のような情報を開示していないが、大手生保の「定期保険」(保障期間が定まっている死亡保険)では、加入者の死亡時の給付金に回るカネは保険料の約23%にすぎないと試算できる契約例もある。つまり生命保険は「ネット生保でも6万円もらうのに10万円超のお金がかかる」仕組みであり、競馬より確実に不利で、運営側の取り分が55%もある宝くじよりひどい例もあるらしい。誰も保険会社を「胴元」とは言わないが、会社側の経費や利益が上乗せされている分、加入者のカネは確実に減るのだ。

 一方、庶民の夢食うバクに例えられる「宝くじ」は、バクに夢という餌を与えているようなものだ。投資したときにそのうち何%がリターンとして返ってくるかという指標を「還元率」というが、年末ジャンボの場合、49.8%の還元率であり、数あるギャンブルの中でも最低ランクに位置する。「控除率」と指標からみると呆れるくらいひどい。「控除率」は、投資したときにそのうち何%が引かれるのかという指標だが、これが50.2%で、投資額のうち半分以上が引かれるということになる。運営者を「胴元」というならこの控除率が胴元の儲けになるわけで、宝くじの還元率は50%未満、1万円分の宝くじを買ったら平均して5000円分くらい当たるということになる。しかし、宝くじを買ったことがある人なら、「いや、半分も戻ってくる感覚はない。せいぜい買った10枚分の1枚の当たり300円が関の山だ」と思う方が多いはずだ。

 そこでいま喧々諤々となっている高額医療費問題を見てみよう。所得金額が150万円の高額医療費の場合、医療費100万円に対し医療費控除対象額は92万5000円で、還付金額は4万6250円となる。こう“配当”が少ないと保険に入ろうとか、宝くじを買った方がマシという人も出てくるだろう。高額医療費減額の陰で、糸を引いている誰かさんがいるに違いない?!

 

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