政治•経済 参議秘書兼経済アナリスト 吝 貢辞(やぶさか こうじ)の『日本経済・深層海流』春季短期連載  中国で人気を集める日本米の輸出が伸びないわけ(第6回)
参議秘書兼経済アナリスト 吝 貢辞(やぶさか こうじ)の『日本経済・深層海流』春季短期連載  中国で人気を集める日本米の輸出が伸びないわけ(第6回)
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2025/03/14

中国産日本米が中国国内で広く普及している

 (前回よりつづく)とはいえ、中国以外の国への米の輸出は伸びている。香港、シンガポール、台湾、アメリカへの輸出が多く直近10年で10倍になっている。アメリカ国内ではカリフォルニア米と日本米がほぼ同じ価格で販売されていることから中国よりもビジネスチャンスは大きいのではないか。アメリカと対等にコメの販売競争をするには関税の撤廃が必要となるが、生産者支援や政策目的の誘導を行うために関係者へ直接的に補助金を支払う制度を導入すれば可能となる。EUは関税を撤廃後、直接支払いを利用して生産者を保護している。農家の生産性の向上、技術革新などを後押ししつつ、直接支払制度を活用すれば減反の必要はないし国際競争力は一気に増す。そして、国家の食糧安全保障にも貢献する。(おわり)

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