政治•経済 迷惑大国中国を日比関係強化で封じ込めろ
迷惑大国中国を日比関係強化で封じ込めろ
政治•経済

2025/03/06

中国への対抗策、多国籍間の連携が必須

(写真 防衛省HPより)

 日本は東シナ海、フィリピンは南シナ海で中国の脅威にさらされている。地域の平和と安全を守るため日比は、日米比の枠組みの強化が風雲急を告げている。中国は沖縄県・尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返し、操業中の日本漁船に接近するなどの危険な行為を繰り返している。フィリピンと領有権を争う南シナ海では、中国海警局の船舶がフィリピン側の船に放水銃を使用するなど、さらに過激な行為で地域の平和と安定を脅かしている。そこで先月、フィリピンを訪問した中谷元・防衛相が、同国のテオドロ国防相と会談し、自衛隊と比軍の連携強化に向け、部隊運用担当者間の戦略的対話の立ち上げに合意し、さらには中国を念頭に米国やオーストラリアといった同盟国・同志国との連携を深める方針も確認した。

 2023年11月には当時の岸田文雄首相が、フィリピンのマルコス大統領と会談し、自衛隊と比軍の往来に関する「円滑化協定(RAA)」締結に向けた交渉開始で一致したほか、同志国を対象とする「政府安全保障能力強化支援(OSA)」を初めて適用し、フィリピンへの沿岸監視レーダー供与で合意した。RAAは相手国に入国する際のビザ(査証)取得や武器・弾薬を持ち込む際の手続きを簡略化するという内容を持ち、日比両政府は24年7月に署名している。この協定により、日本が「準同盟国」と位置付ける豪州、英国に続いてフィリピンが3カ国目という重い関係を結ぶこととなった。「準同盟国」とは、日本にとって唯一の同盟国である米国に準じ、安全保障分野で協力関係を結ぶ国のことを指す。フィリピンは日本のシーレーン(海上交通路)の要衝に位置し、日比両国は共に米国の同盟国だ。日本は中国を念頭にフィリピンとの「準同盟」を強化する必要がある。中谷防衛相は日比会談後の共同記者発表で、「インド太平洋地域の平和と安定を維持するためには、防衛面の協力をさらなる高みに引き上げていく必要がある」と述べた。

 「力による現状変更」を目指す中国に対して平和を守り抜くには、多国籍間で抑止力を向上させる以外に方策はない。

 

TIMES

政治•経済