2025/02/28
いきなり大外刈りを喰らわされ、パトカーで連行、留置場に放り込まれる
男性Aは警察官にいきなり食らわされた大外刈りに気が動転し、判断力は落ちてしまっていた。それよりなによりしたたか打った腰や背中がすこぶる痛む。投げ飛ばされたときに捻じ曲げられたのか、首が痛む。なにも判断できない状況で連行された麻布警察署の留置場に放り込まれる。まるで映画『イージーライダー』の主人公のようにである。何もしていないのに、暴れたとか女性に対して暴行を働いたとか、暴言すら吐いていないのに、いきなり派出所から飛び出してきた警察官からいわれのない〝暴行〟を受けたのだ。
こんなことがあっていいのか。
麻布署の留置場では、身に着けているものを次々と剝がされていった。本当に『イージーライダー』そのものだった。警察から身ぐるみはがされるのだ。それも複数の警察官からなのである。特にベルトはいきなり暴力的に抜かれた。これは集団暴行そのものといって差し支えない。男性は、朦朧とする意識の中でこう思う。
『俺が何をしたっていうのか』。
男性は何もしていない。警察官が一方的に、〝保護〟の名のもとに男性に大外刈りを喰らわせたのだ。事件はいたってシンプルなものである。突然、何の理由もなしに、年若い警察官が、中年の男性を投げ飛ばした。投げ飛ばされた男性は失神寸前になった。それだけなのだ。こんなシュールな話は聞いたこともない。本当にこんな理不尽なことが起きたのである。
男性はあまりの苦しさに耐えながらも喘ぎながら囲む警察官に向かって、『苦しい、息もうまくできない。病院に、病院に連れて行ってくれ』。警察官の一人が男性に訊く。『本当に苦しいのか?』。男性の異変を見てようやくただ事ではないと悟ったのか、そう聞いた警察官は、上司らしき警察官にいう。『本当に苦しそうです。病院に搬送した方がいいのではないでしょうか?』。
男性の顔色をもう一度入念に見た上司警察官は、命じた。
『消防(救急車)の手配』。
男性の意識は半覚半醒、そんな状態で救急車で聖路加病院に搬送された。ベルトは取り上げられたままで。(つづく)
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