社会•事件 球界に激震 オリックス山岡投手がオンラインカジノで活動自粛
球界に激震 オリックス山岡投手がオンラインカジノで活動自粛
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2025/02/25

 プロスポーツの中で最もコンプライアンス対策に厳しいと評判高いロ野球界で、大不祥事が発覚した。オリックス・バッファローズが2月21日、山岡泰輔投手が違法なオンラインカジノサイトを利用していたとして、当面の間活動自粛公表したのだ

球界では、2003年に暴力団らを球界から追放する「暴力団等排除宣言」を国内のプロスポーツで初めて実施。暴排対策協議会を定期的に開催し、反社勢力球場に入場させない取り組みや、選手らへのコンプライアンス研修を重ねてきており、山本投手の問題は、日本プロフェッショナル野球組織(NPB)や12球団の関係者に大きな衝撃を与えている

 オリックスの発表などによると、山本投手は海外でカジノライセンスを取得しているサイトが運営するポーカーゲームの大会に参加していた。本人は「違法性の認識はなかった」と釈明しているという。ただ、山本投手は2017年にドラフト1位でオリックススに入団後、パ・リーグ3連覇に貢献するなど活躍してきた球団の顔ともいえる選手だけに、故意か過失かはともかく違法行為に関与していたという重い事実に、ショックを受けているファンも多いことだろう

プロ野球界は2003年に「暴力団排除宣言」 プロスポーツでの取り組み

 プロ野球界コンプライアンス意識が高まってきた背景にあるのが、暴力団のプロ野球への介入とされる1992年暴力団対策法施行されて以来、警察の取締も厳格化されていく中暴力団が資金源を獲得する矛先として、新たに球界に目星をつけるようになったのだ。

このため、球場職員や警備員らが脅すなどし、球場の外野席を大量に占拠した上でチケットを転売する「ダフ屋」行為に及ぶ暴力団らが横行。しびれを切らした球界は、読売巨人軍を中心に暴力団排除に向けた機運を高めていき、暴力団等排除対策協議会を設立、2003年の暴排宣言に至ったのだ。

 NPB関係者によると、暴排宣言をきっかけに厳密に運用されるようになった「試合観戦契約約款」を根拠に、各球団は近年「ダフ屋行為」「周囲の迷惑になる行為」「物をスタンドから投げ入れる」など約款上の違反行為に及んだ客については、容赦なく球場から退場させその後も入場を認めない厳しい「出禁」処分られてきた

 選手についても、入団時はもちろん、定期的にコンプライアンス研修を実施し、違法行為や反社勢力と接点を持たせないような取り組みが進められているのが現状だ。

球界全体で長年にわたりコンプライアンスが重視され、健全化に向けた厳格な取り組みも進む中、山本投手の問題はオリックス1球団のみならず、球界全体にとって大きな痛手になったのは間違いないだろう

NPBは12球団に対し、改めて選手やスタッフらにオンラインカジノの利用が違法行為にあたることの周知徹底を図るよう求めたが、あるNPB関係者は「プロサッカー選手が広告塔を務めていた海外のオンラインカジノもあり、本当に合法と思って手を染めた人は少なくないのではないか」と指摘。その上で、「山本投手以外にもオンラインカジノを利用したという野球選手が今後新たに出てくる気もする……。球界は一体どうなってしまうのか」と懸念を示している。

 オンラインカジノで大事な自身の選手生命を終わらせるのか――。各選手の自覚が問われる。

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