社会•事件 選挙のモラルが崩壊(2) 民主主義を冒涜
選挙のモラルが崩壊(2) 民主主義を冒涜
社会•事件

2025/02/17

立花孝志氏の下で過激な活動を学んだ黒川敦彦氏が先鋭化し逮捕

 ガーシー氏の騒動がもたらしたものは大きい。正当な議論では世に認知されない者たちが悪名を馳せる行為へと走る。センセーショナルな暴挙であれば世の中の耳目を集めることができる。前代未聞の悪意ある行為を公然と行うことは時として犯罪となる。だが、政治の世界は違う。選挙をうまく利用すればある程度は常軌を逸しても看過される。そのことを身をもって知るのがNHK党の立花孝志氏だ。立花氏は公然と参政党の神谷宗幣氏を誹謗中傷している。時には新橋駅前で神谷氏が街頭演説会を開くとそこへ駆けつけて騒動を巻き起こしている。当時、NHK党とつばさの党は活動を連携しており、NHK党の党首は立花氏であるが幹事長はつばさの党の代表である黒川敦彦氏が就任していた。立花氏と黒川氏は足並みを揃えて稼働しており、新橋駅前での参政党の街宣活動に突撃する際も二人は行動を共にしている。立花氏の要請に黒川氏が断ることはなくつばさの党は恰もNHK党の街宣部門、突撃部門のようになっていく。NHK党による参政党への攻撃は過激化していく。目に余る暴挙に耐え切れなくなった神谷氏は立花氏を刑事告訴する。現職議員による告訴であるから警察も動かざるを得ない。ところが警察は立花氏に事情聴取するに留まり起訴することもなく終える。立花氏と黒川氏はこの程度の攻撃では起訴されないことを知ることとなった。政治活動(選挙期間以外の活動)で捕まらないのだから選挙運動(選挙期間中の活動)で捕まるわけがないと考えるのは当然だ。黒川氏は立花氏と行動を共にすることで様々なことを経験し先鋭化していった。当時、NHK党内では立花孝志氏が党首の座を譲った大津綾香氏と揉めており主導権争いを繰り広げるようになっていた。黒川氏はこともあろうか立花氏と敵対する大津綾香氏の側近になることで立花氏と事実上袂を分かった。黒川氏の不満は立花氏が財布を握っており独裁的な運営を行っていたことにある。大津氏も黒川氏と同様に感じており立花氏を突き放した。黒川氏は立花氏の下で攻撃的な活動を繰り返すことによって精鋭化し攻撃的になっていき立花孝志氏に対しての畏怖は消え去っていた。その後、黒川氏は立花孝志氏の自宅前で街宣活動を行うなど派手な攻撃を繰り返す。見かねた大津氏は黒川氏との縁を切る。黒川氏の攻撃が過激化して繰り返されるようになったのには理由がある。黒川氏が立花氏の下で活動しながら覚えたのは過激な街宣活動だけではない。SNSを利用したビジネスにも目を向けるようになった。黒川氏の街宣活動が過激になればなるほどその様子をアップロードした動画の再生回数が急速に増えていく。再生回数に応じて黒川氏にもたらされる収益も増える。要するに黒川氏は立花氏の下でSNS上での炎上がビジネスになることを知った。つばさの党の活動が単独に戻り黒川氏の行動は傍若無人となっていく。つばさの党がNHK党と分かれて最初の選挙となったのが2024年4月の衆議院東京15区補欠選挙である。黒川氏はつばさの党に所属する根本良輔幹事長を擁立した。この選挙の選挙運動が凄まじいことになる。つばさの党の選挙運動はNHK党と連携していた頃から更にエスレートした。他候補の街頭演説に突撃し演説の邪魔をする。他候補の街宣車を追いかけまわす。他候補の選挙事務所に嫌がらせの突撃を行うなど凡そ考え得る傍若無人な暴挙を繰り返す。他の候補に質問と称して誹謗中傷を投げつける。呼び出された警察署内でも警察官に罵声を浴びせ暴れる。その様子はほぼ常時SNS上で配信しており視聴者数がどんどん増えていった。それに比例してつばさの党へもたらされる収益も伸びる。過激化した黒川氏の行動や行為が遂にテレビのワイドショーで連日放送されるようになった。もはやダークヒーローどころではない暴挙に批判の声が殺到する。黒川氏は警察による再三に及ぶ警告を無視し続けた結果、選挙が終わった3週間後に逮捕されることとなった。黒川氏と一緒に立候補していた根本良輔氏と選挙カーの運転をしていた人物も逮捕された。逮捕された3人が保釈されたのは7か月後だった。警察の取り調べで黒川氏の動機は経済的利益を得る為であったことが明らかにしている。つばさの党の暴徒化とNHK党立花孝志氏は無関係ではない。一連の線上に存在し、かつての師匠とかつての弟子みたいな関係であると言えよう。立花氏と黒川氏がどっぷりと嵌る選挙ビジネスとは民主主義の冒涜であり破壊行為である。公選法は性善説の下になりたってきた。悪意を持って利用する者が現れたのは立花氏と黒川氏が初めてであろう。立花氏と黒川氏は政治に関わる者として警察の取締りのセーフとアウトの両方を経験した者同士となった。そして、二人とも全く懲りていないだから倫理も道徳もあったもんじゃない。(つづく)

TIMES

社会•事件