2025/02/12
「レジは店員に売ってほしい」が客の本音
コンビニやスーパーの「人手不足解消の切り札」となると思われた「無人コンビニ」や「セルフレジ」が普及しない。「セルフレジ」がガラガラに空いている一方で、有人レジだけが混んでいる光景を誰もが1度は見たはずだ。
「無人コンビニ」の場合細部の仕組みは企業ごとに異なるが、客がキャッシュレス決済のアカウント情報を事前に登録してから入店すると人工知能(AI)やカメラセンサーなどによって「いつ・誰が・どこから・どの商品を取ったか」を識別してその結果、自動決済が完了する。
客にとっては、店員と顔を合わせることもなく、「セルフレジ」のように自分で決済する手間もない。「レジ待ち」というムダもなくなる。店舗側にとっても最大のコストである人件費を圧縮できる。
AIに「要注意人物」の顔を学習させることで、万引きの被害を防げるというメリットもあるなど実用化すれば、客と店の双方にとって良いことづくめとなるはずだった。
ところが実際は、業界で最先端とされてきた米Amazonの無人店舗「Amazon Go」ですら閉店が相次いでいる。2018年に米シアトルに1号店をオープンし、21年までに3000店舗を展開すると意気込んでいたが、現在は20数店舗にとどまっている。日本における原因の第一は「レジは店員に打ってほしい」という客の根強い固定概念の存在だ。
無人コンビニやスーパーが普及しないもうひとつの理由は、「日本ではキャッシュレス決済の普及率がまだ低い」という現状がある。
そこで登場したのが「ハイブリッド式レジ」だ。商品のスキャンだけを手慣れた従業員が担当し、決済は客自身が行う有人レジとセルフレジの「いいとこ取り」をしたような決済手段だ。当分はこれで落ち着くのだろう。
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